人類は知らないうちに宇宙空間に多くの電波を発信しているため、「おせっかい」なエイリアンが、私たちの情報を盗聴している可能性がある、という専門家の意見が科学雑誌に掲載されて話題になっている。
現在地球上には150万本以上の携帯電話用の電波鉄塔が存在している。そこから発生した「電波漏れ」の結果、宇宙空間我々の情報が傍受できてしまうというのだ。
イギリス王立天文学会の月刊誌『Monthly Notices Of The Royal Astronomical Society』に掲載された報告書によれば、地球外からわずか6光年離れたバーナード星は「事実上、我々の銀河系の裏庭にある」とし、ここに技術力を有したエイリアンがいた場合、「おせっかいなエイリアンの詮索能力を最大限に引き出すことができる」と述べている。
エイリアンが我々の携帯電話を盗聴する可能性は、彼らが十分に近い所におり、私たちが今持っているよりも少し優れた技術を持っていれば可能性は高いという。そして報告書は「この10年の終わりまでに、地球低軌道とそれ以上の軌道上に10万以上の衛星を持つことになるだろう。
この傾向が続けば、適切な技術を持つ先進文明によって、我々は容易に探知されるようになるかもしれない」と警告している。
勿論、この報告書に対して意見を出す研究者もいる。マンチェスター大学のマイケル・ギャレット氏は、この報告書にはWi-Fi信号が考慮されていないため、私たちの情報の可視性がさらに高まる可能性があると付け加えている。
もし高度なテクノロジーを備えたエイリアンがいたと仮定すると、同時に倫理やモラルも十分に発達しているはずなので、人類の脅威にはならないだろうと期待する人もいるかもしれない。
しかし、本当のところはどうなるかは誰にも解らない。たまたま電波を傍受したエイリアンが友好的だった可能性を願うばかりだ。
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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