チモッチーです。
私の祖母は占いに詳しくてちょっと勘が鋭いところがあります。祖母は大正12年生まれです。
祖母の住んでいる家は60年ほど前に建てられおり、20年前までトイレはボットン便所、お風呂はつい先日ガスをつけたばかりで今まで薪で燃やしていました。子供の頃は毎年夏休み、冬休みに祖母の家に泊まりに行くのですが、私はこのボットン便所が怖くて仕方ありませんでした。特に夜トイレに行くと用をたしている間にボットンの穴から手が出てくるんじゃないかという妄想が止まりませんでした。
結局手が出てきたり、トイレで不思議なことが起こったりということはなにもなかったのですが。このボットン便所を改装する時にさせられた不思議な儀式の話をしたいと思います。祖母の父親は易者をしていたそうで、その影響で祖母も占いにとても詳しい人です。
そのため、家の中の改装をするとか、庭や山の木を切るときは悪いことが起こらないようにと、プロの占い師の所に通って助言を受けていました。
祖母が言うには、悪い時期に木を切るとその家に禍が降りかかるというのです。よく「近所の〇〇さんの家は去年生垣の木を全部きっちまったから旦那が今年になって死んじまってなあ〜」などど言います。
トイレを改装する時も、祖母は占い師に鑑定をしてもらいに行きました。その翌日から私は祖母に奇妙な灰を飲まされることになりました。(その頃私は20代の大学生でしたが、祖母の家に下宿しておりました)
その灰は占い師さんにいただいた灰だそうで、これを毎日家族全員が飲む事で、トイレの改装により起こるかもしれない悪いことを避けられる、とのことでした。
祖父はいつものことだったようで、黙って味噌汁に入れて飲んでいましたが、私は初めての経験、花の大学1年生なのに毎朝灰を飲まされるなんて・・・と、良い気はしませんでした。でも、祖母のことは大好きでしたので仕方なく毎日飲みました。
灰はほんのひとつまみづつなのですが、味噌汁の味は多少悪くなります。2週間ほど飲まされたでしょうか。その占い師の灰が効いたのか分かりませんが、トイレの改装工事も無事に終わり、その後も悪いことは特に起こりませんでした。
またこれは最近のことですが・・・
祖母は高齢ですが頭も体もしっかりしており、若い頃は小学校の先生をしていたおかげか、いつも好奇心が旺盛で、私が教えたらタブレットも使えるようになりました。毎日youtubeで昔の歌を聞くのが楽しみなようです。一時期LINEも教え込みましたがこちらはなかなか難しかったようで今ではやっていません。残念・・・ヽ(´o`;
そんな祖母も耳はかなり悪く、耳元で大声で話さないとほぼ聞こえません。ですから、お客さんが来た時に玄関の扉を叩いても全く聞こえないのです。
にもかかわらず、この間祖母は、「遅くまで起きてると玄関で音がするから怖いから早く寝ちまうんだよ。」と言うのです。
どんな音がするのか聞くと、玄関の引き戸を開けようとするガチャガチャという音だそうです。でも祖母は私が訪ねていって、玄関の引き戸をガラガラ〜っと開けて大きな声で「今日わ〜〜!」と叫んでも聞こえないくらい耳が悪いのです。
そんなに耳が悪いのに、引き戸を開けようとする音が実際に聞こえるはずがないのです。私には祖母には別の世界の音が聞こえてるのだとしか思えませんでした。
「おばあちゃん、それお化けじゃない?だっていつも玄関の音なんか聞こえないじゃん〜笑」と言うと、祖母も、「そうだなあ〜〜おっかねえ」と言って笑っていました。
祖母から聞いた興味深い話はたくさんあるので(シベリア抑留から帰ってきたお兄さんの話など)また機会がありましたらメールしたいと思います。
(アトラスラジオ・リスナー投稿 チモッチーさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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