お迎えの兆候についておたよりします。
私には3人の兄がいます。兄たちは結婚して近所に住んでいます。末っ子である妹の私は実家で母の介護をしながら働いています。
父は7年前に他界しています。専業ではないですが家に農地があります。兄たちがきて農作業をしてくれています。
2番目の兄の亡くなる1年前の話です。
1番目の兄が定年退職して、パート勤務してました。2番目の兄が定年退職して、毎日、農作業にきていました。
兄たちの子どもたちも就職して、兄弟で実家で集まってお酒を飲むようになりました。お花見、お彼岸、お盆など理由をつけては、介護の母も家が一番と明るいので楽しんでいました。
飲んでいると必ず2番目の兄の話が、自分の葬式のプラン。熱弁をふるいます。そんな話はやめろと言えなくて聞いてました。
2番目の兄が畑で作業をしているとき、見にいったら兄の1m前に、鳥のジョウビタキがいました。茶色で羽の中央に白い点があるタイプでした。
「えっ」というと、2番目の兄は「こいついつも来るんだよ」「家にいるときもきて、こっちに来てると気が付いたんだよ」と。
見守ってるように棒に止まって、静止して兄をみてる。ちょっと普通ではない感じの鳥でしたが、兄は鳥好きで猛禽類に襲われて落ちてたレース鳩をひろって1年介護してそっと放して返したり、野鳥にエサをあげて、ねだられたりというのがあったので、特別かなと思ってました。
定年退職して1年が過ぎようとしてるころ、兄が再就職を決めて「働くのやだなー」と私に言いました。
そして働き始めて、1週間して、私にいいました。
「おれ、もう来ないから、3人で畑仕事がんばってね」と。
「ええ、そんなこと言わないでよ」というのが精一杯でした。
次の週、朝5時に電話があり、1番目の兄でした。「死んじゃった」という2番目の兄の訃報の連絡でした。
60歳で心筋梗塞でした。
電話は受け取った時、このことだったのかと納得しました。
急死のため、兄との対面は、警察の車両にいましたが、笑顔で「じゃ」って顔で、本人には納得の死だとわかりました。
兄の出棺のときは、いつもエサをやってた鳥のお見送り。
アトラスラジオをいつも聞いて行って、兄を見守っていたジョウビタキは、あれはお迎えではないかと思いました。
ジョウビタキにいたずらすると災いがあると聞いたことがあります。
私は祖母の介護をしていて、亡くなった夜、夢にでてきてお礼を言われて以降、亡くなる人や亡くなった人が夢に出てくるようになりました。その話はまたメールします。
(アトラスラジオ・リスナー投稿 ほんよむさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Takashi YanagisawaによるPixabayからの画像