2018年10月28日、フジテレビ系列で放送された「ワイドナショー」でMCの松本人志が興味深い発言を行った。3年以上にわたり人質生活を送っていた安田純平氏についてコメントしたのである。
武装勢力に人質にされていた安田氏が解放された事は喜ばしいし、それを国民全部が叩くと言うことに対しては違和感を表明した。しかし、道端で安田氏に会った時は文句を言うだろうとも続けた。さらに今後は武装勢力と結託し、身代金を取ったと折半する奴が出る可能性があるとまで主張した。
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各局の報道関係者が安田氏を擁護する中、非常に勇気のある発言だと思われる。この発言を流したスタッフの英断にも拍手を送りたい。マスコミの中には安田氏を英雄として迎えようと言う馬鹿がいたが、それに比べてよほど一般的な感覚である。
いずれにしても、ジャーナリズムの名のもとに外務省や政府が渡航を禁じている危険地帯に潜入し、人質になってしまいカタール政府から武装勢力にお金が流れてしまったという事実は大変問題である。そのお金により、さらなる内戦やテロ行為が行われてしまう可能性がある。
結果的に武装勢力に資金援助する結果になってしまった安田氏のジャーナリズムに正義などはない。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)