現在、放送している最新ウルトラマンシリーズ『ウルトラマンルーブ』が特撮ファンの間で大きな話題になっている。
その理由の一つに、『ウルトラマンルーブ』は、炎の力を持つ「ウルトラマンロッソ」と水の力を持つ「ウルトラマンブル」の兄弟コンビで怪獣を倒すアクションシーンがこれまでのシリーズにはなかったからである。
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また、『ルーブ』ならではの特色として、過去の作品に登場したウルトラマン達のエネルギーを入れたメダル状のアイテムを使い、自由に力を引き出す能力を持っている。
つまり、妖怪ウォッチのようにウルトラマン姿の書かれたメダルには「火」や「水」といった属性があり、その力を使って戦うことができるのだ。
ところが、その設定がかなり「無茶があるのでは?」とオールドファンの失笑を買っているというのである。
例えば、ウルトラマンタロウは火属性のウルトラマンという設定であるが、その理由は劇中では特に明かされていない。恐らくタロウの必殺技で「ウルトラダイナマイト」という技があり、ダイナマイト=火の連想からとなんとなく勘ぐることは出来るが、肝心のウルトラダイナマイトはタロウ本編では過去1回しか披露したことのない超レア技だったりする。
さらに他の属性に関しても、よくわからないことばかりで、アイスラッガーという切断技を持つウルトラセブンの属性が「刃」なのはまだ理解できるのだが、ウルトラの父の属性は「父」、ウルトラ兄弟の長男ゾフィーの「統」などは、もはや属性ではなく、そのまま見た目を表しただけの漢字であるからだ(※ウルトラの父、ゾフィーは玩具展開のみ)。
当然、これら「ウルトラマンには属性がある」という設定は、完全な後出しのため、無茶が生じるのは仕方のない部分もある。しかし、昭和の時代からシリーズを見てきた世代からすると、相当な違和感を感じる設定であることは否めない。
その一方、おもちゃの購入層である子供世代には好評なようで、変身アイテムおよびウルトラマンのメダルは順調な売上げを見せているという。
誕生から50数年、ウルトラマンも日々進化しているのである。
(江戸前ライダー ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)
画像『ウルトラヒーローズとあそぼう! (講談社 Mook(テレビマガジンMOOK))』