テレビ東京系列で放送されている人気アニメ『ポケットモンスターサン&ムーン』の第64話にあたるエピソードが一部海外で「放送禁止」扱いになっていることがニュースメディア「スプートニク日本」の取材で判明した。
放送禁止になったのは、日本では2018年3月1日に放送された「サトシとナゲツケサル! 友情のタッチダウン!!」というエピソードで、主人公のサトシとこの回のゲストポケモン「ナゲツケザル」との友情を描いた作品である。
放送禁止となった詳しい理由は明らかにされていないが、一部報道によると、当該エピソードには主人公のサトシがナゲツケザルの群れに行き、仮装とメイクを施して一緒に生活する様子が描かれていることから、このシーンが日本人への「人種差別」にあたるのではないかといわれている。
確かにサトシは名前の通り見た目もアジア人であり、「黄色人種が猿真似をしている」という差別表現と捉えられる可能性はある。しかし、少なくとも日本では3月1日、既に放送済みであり、特に当時も問題となっていたわけではない。つまり、この処置は一部外国でのみの話のようだ。
ポケモンといえば、日本では1997年に放送がはじまった長寿番組であり、これまで「でんのうせんしポリゴン」のほか、東日本大震災の影響から数話の未放映エピソードはたしかに存在している。ところが、もしこのエピソードが放送禁止となった理由が人種差別の問題であれば、今回が初である。
なお、これはまさに偶然のシンクロであるが、今回のポケモン未放映事件を海外で初めて報じたのが、海外のゲームニュースサイト「ポリゴン」であるようだ。
ポリゴンは『ポケモン』史上最大の事件とされる「ポケモンショック」=「でんのうせんしポリゴン」に登場するポケモンである。つまり、その「ポリゴン」の名前を使用したニュースサイトがポケモンの放送禁止のニュースを伝えたのは、シンクロ現象に近い何やら因縁めいたものを感じざるを得ないのである・・・。
(文:アリナックス城井 山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)