先日、JR錦糸町駅で「券売機を使って切符を買おうとしているカラス」の様子が撮影されて話題になった。
このカラスはまるで頭上の路線図を見ながら金額を確認していたような仕草を見せており、隣で料金をチャージしていた女性のカードを拝借して券売機に戻っていたことから、明らかにカードを利用して切符が買えることを理解しているようなそぶりであった。このカラスは錦糸町駅でたびたび目撃されてはその行動が問題になっており、構内には注意書きも貼りだされていた。
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カラスが駅券売機で…驚き行動 注意喚起も
後の観察結果により、どうもこのカラスは何者かに飼われていたのか非常に人間に懐いており、恐れること無く手に乗ってきたり肩に留まったりもしていたという。しかしつつかれた人間が怪我をしたり、カードなどを持ち去られてしまうため容易に近づいたり刺激してはならないともされていた。
今回の錦糸町駅のカラスで改めて注目されたのは、その知能の高さだ。
錦糸町駅のカラスがカードを取ったり券売機を触ったのは、人間の行動を見て覚えたためだとされている。鳥類は人間と違って知能指数を図ることはできないが、簡単な三段論法的な知能行動等を行うことができるため、小学校低学年程度の知能を備えているとされている(※個体差あり)。特に記憶力に優れ、100箇所以上のエサを隠した場所も忘れないし、人間の声や特徴も覚えているという。
そんな錦糸町駅のカラスだが、なんと5月9日午後3時ごろに捕獲されていたということが判明した。捕獲したのは一般の女性らで、一ヶ月ほど様子を見たのちに長野など田舎で空気の良い所に帰したい、と語っていたという。
しかしこれには問題も多く、これだけ人間に慣れているカラスを山の中に放した所で再び人家に居着く可能性が高いという専門家の意見や、鳥獣保護法保護管理法違反であるという意見も出てきている。果たして捕獲された錦糸町のカラスは今後どうなってしまうのだろうか。
(勝木孝幸 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)