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【未解決事件】加古川小ニ女児殺人事件、犯人特定…フジTVがミスリード !?

2018年4月11日、フジテレビ系列にて「『特捜!最強FBI緊急捜査』未解決事件を追う【2007年兵庫県加古川市、小2女児刺殺事件】」という番組が放送され、Twitterのトレンドワードに入るほどの反響を見せている、

筆者も拝見したのだが、内容や報道する情報の一部に偏(かたよ)りがあり、「フジテレビのミスリードではないのか?」と疑問に思ったので、今回いくつかのポイントを指摘させていただく。

事件は平成19年10月16日(火)兵庫県加古川市別府町にて午後6時過ぎに発生した。友人らと公園で遊んだ帰り、自宅に帰ってきた鵜瀬柚希(うのせ ゆずき)ちゃん(当時7歳)が、何者かによって鋭利な刃物で胸と腹を刺され殺害された事件である。




事件当時、自宅には母親と祖母と姉妹がおり、柚希ちゃんは自転車を家の裏に止めるために押しているところを、潜んでいた犯人によって鋭利な刃物で刺殺された。救急車で運ばれる時に、虫の息で「大人の男にやられた」と言い残しており、懸命な捜索が続いているが、いまだに犯人は逮捕されていない。

番組の中でFBI捜査官は、通り魔の殺人ではなく、柚希ちゃんを狙った犯罪であり、性的な目的でもないと分析していた。しかも、番組の中では犯人につながる不審者の目撃情報は全くないと断言していた。

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このポイントに疑問がある。

この事件に関しては柚希ちゃんが襲われた直後、柚希ちゃんの悲鳴と同時に男の叫び声のようなものを聞いた人がおり、他にも作業服の若い男がうろうろしていたとか、覆面姿の人物がいたとかかなり怪しい人物の目撃情報が上がってきている。なぜこの情報をフジテレビは伏せたのか、理解しがたい。

またもう一つ、フジテレビが報道した中で、不可解なポイントがある。

加古川事件の1年前に発生している類似事件ともいえる「たつの事件」についてだ。この事件も小学生の女の子が刃物で胸を刺されるという手口であり、関連が疑われている。

この事件の犯人と目される人物の後ろ姿が監視カメラに捉えられており、その映像が公開されたが、問題は同時にテロップで提示された男の特徴である。

30代から40代、がっちりした体型と書かれていたことが気になった。警察発表をそのまま鵜呑みにして発表したらしいが、筆者の見る限り、30代から40代というよりも20代から30代前半のように見えた。また体型もがっちりとは言い難く、やや痩せ型の標準体型に見えた。監視カメラの映像をクリア化するなど逃げた男の特徴にツッコムべきではなかったのか。




筆者の率直な感想では、ある一定数の割合で存在する「女の子が血だらけになり、痛がる顔が好きだ」という性癖のある人物が犯人ではないだろうか。行動範囲もあまり広くなく、事件現場の近郊に住んでいるはずである。そして年齢は20代から30代前半、ひょっとしたら事件当時10代だった可能性すらある。

FBIの捜査官というと何やらありがたいが、アメリカ国内でのプロファイルやアメリカ人の精神構造が日本人の犯罪者にそのまま100%当てはまるとは思えない。

映像の紹介といい、不審者目撃情報の意図的なカットといい、フジテレビの今回の報道内容には疑問が湧く。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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