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未来人ブームのはしりとなった人物「ジョン・タイター」その7(最終話)

未来人ブームのはしりとなった人物「ジョン・タイター」その6 より続く

ジョン・タイターが未来人である証拠として出してきたIBM5100とその機能・・・。だが、IBM5100にこうした機能が備わっていることは、絶対に知りえない事実ではなく、これにも反論は存在する。

タイターが語ったように、IBMの技術者だった親類がいたのかもしれないし、知り得る立場にいた人間による創作だった可能性は捨てきれない。さらに、こうした話以外にも様々な批判が存在している。

その一方で、タイターの話が創作だったことを完全に証明する事も困難であり、その点が現在でも様々な議論が行われるゆえんになっている。タイターは未来を救うためにやってきた彼らの世界の救世主だったのか、それとも、高度なSF的見識を持つ人間による創作だったのか。




その謎は今も残されたままなのだ。

実は、タイターが日本に関して予言したとされる話は他にも存在する。

それは、当時、そんなことが起きるわけがないとして、誰もが否定的に見ていた予言なのだが、最近起きた出来事によって、これと似通った状況が生まれてしまったのだ。タイターは日本の東北地方一帯が政府の管理区域になって、人間が入れない土地になると語っていたのだという。

東日本大震災がおき、原発の問題によって居住不可能な地域を生んでしまった事で、その類似性が指摘されるようになったのだ。この話については、本当にタイターが語っていたのかどうか、疑問な点も多いとされているのだが、タイターの世界と我々の世界には、思っていた以上に誤差が無く、どうしても似たような未来を辿ってしまうのかもしれないなどという、嫌な考えを連想させる。




しかし、タイターが語ったようにパラレルワールドが存在するのであれば、未来には様々な可能性が存在するため、より良い未来を選ぶことも可能なはずである。そう考えると、タイターの語った話を、教訓的に捉えることも出来るのかもしれない。

「千年紀の終わりに現れた未来人ジョン・タイター、彼は我々の世界をも良い方向に変えたタイムトラベラーであった」

そんな解釈が許される未来を目指したいものである。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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