亡くなってしまった日本を代表する俳優・高倉健に関する伝説的なエピソードは多い。
文化放送で放送されている武田鉄矢の人気ラジオ番組「今朝の3枚おろし」にて興味深いエピソードが披露された。
業界内の噂として、高倉は若かりし頃、演技を極めるために滝に打たれて天台宗の修行僧と共に苦行していたと言う伝説があるという。さすがにそれはウソだろうと思って武田が高倉本人に確認したところ、「若い時はバカなことをやっていたなぁ」と高倉があっけらかんと答えたというのだ。
なんと、ウワサは事実であった。
ちなみにともに滝に打たれていた天台宗の修行僧が京都の街を歩いていた時、映画館の前には一緒に滝に打たれていた若者が長ドスを持って立っている大きな写真があった。それが映画「唐獅子牡丹シリーズ」で国民的人気者になった高倉だった。
そしてその修行僧とは、後に二回もの千日回峰行を達成した酒井雄哉大阿闍梨である。
当時の肉体労働者と学生運動に傾倒する人間から圧倒的支持を受けた「昭和任侠伝・唐獅子牡丹シリーズ」のウラにはそんな秘められたエピソードがあるのだ。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)