以前執筆させて頂いた「寒い季節こそ≪気≫の鍛錬が捗る!若返りの脅威の瞑想法」が
好評だった為、第二弾として“カラーブリージング”と“軟酥(なんそ)の法“をご紹介したいと思います。
それぞれざっくり説明すると…
「カラーブリージング」は「色」を見たりイメージし呼吸をする事で治癒効果を得る方法。
脳学的根拠があり、医療応用もされているメソッドです。
「軟蘇の法」の”軟酥”とは要はバターのような薬の事で、これを想像で作り上げて体を癒す瞑想法。
大昔のお坊さんが編み出しました。
これら要点からお気付きかと思いますが、今回はイメージ力、想像性が鍵となっています。
妄想や単なる思い込みと侮るなかれ。想像の力は身体にとても影響するのです。
◆プラシーボ効果
すっかり言葉として市民権を得たプラシーボ効果(プラセボ効果)。
偽薬効果とも言うように、投与した偽薬に何の薬効成分が無くとも
「思い込み」により症状が改善するというもの。
例えばある実験では、車で酔いやすいという被験者たちに
「三半規管の狂いを緩和する乗り物酔いを止緩和する薬」と説明し
単なるビタミン剤を飲んでバスに乗ってもらうと殆どの被験者が
「全く酔わなかった」と答えました。
逆に悪影響が出る事を「ノーシーボ効果」といいます。
これは自分で自分を呪ってしまうタイプの事実無根の似非霊障などに関連してきますが
それはまたの機会に…
人間の想像力が身体的影響として顕著に出る事から、新薬実験でも
被験者の半分に偽薬を使いプラシーボ効果も含めて検証する事が
義務づけられているくらいです。
何故そんな事が起きてしまうのか、実はメカニズムは明らかになってませんが
事項で挙げる色による脳や分泌系への影響はその正体の1つと言えるでしょう。
筆者はこの「思い込み」という“考えた事が身体を通して具現化する現象”は
「気」なのだと解釈しています。「やる気」とか「病は気から」と言いますからね。
この「想像力」から「気」を媒介とし「自然治癒力」を引き出すのが
今回ご紹介する呼吸法&瞑想法というわけです。
◆カラーブリージング
最近は色彩療法という、れっきとした医療研究の分野があります。
光の情報が目から脳へと届き、その波長を脳が識別するばかりか
その波長によりホルモン分泌が行われる事が脳科学により明らかになっており
様々な病気や怪我の治癒・緩和へ応用されています。
小難しい話は全くなく、その「色」を見る事そして
その色のイメージに全身を浸す事で、いつでも誰でも実践が出来る健康法なのです。
その「色」の波長が全身に行き渡るイメージ力を引き上げるのが
カラーブリージング(色彩呼吸法)です。
以下の図は色それぞれが体に及ぼす影響の一部です。
これ以外にも金色、白、黒、茶、そして同じ青でもターコイズブルーなど色々あり
それぞれに効果が変わってきます。
今回プッシュしたいのは、ずばりピンク。若返りの色です。
生物としての活性化は勿論、青の効果とは違った生物的「安らぎ」まで得られます。
◆ピンクを吸い込む!
さて、カラーブリージングの具体的な方法です。
…が!特に決まった方法はありません。様々なリラックス方法と組み合わせて
紹介される事がありますが、基本的にはピンク色を見たり想像しながら
それを深く吸い込むだけで良いのです。
イメージ力を高める手段としてはピンク色の花の写真を見たり
ほんのり花の香りをアロマか何かで嗅ぐと、より自分がピンクで満たされます。
全身にピンク色が行き渡り、細胞が若返る。そんな想像をして行って下さい。
座りながらでも良いし、横になった状態でも良いし、寝る前でもOKです。
筆者は寝る際に若返る為にピンク色の枕で寝ています。
実は「皮膚」も色を感じ取るからという理由もあります。
◆どんな病気にも効く、万能薬”軟酥の法”
江戸時代の臨済宗の禅僧、白隠慧鶴(はくいえんかく)禅師が若き日の過酷な修行の
日々により身体の不調に苦しんだ際、京都白川の山奥に住む白幽子という仙人に
伝授された秘術を、晩年に記した「夜船閑話(やせんかんな)」で紹介しています。
その昔、軟酥(なんそ)という牛乳から作るバターのような秘薬があり
この秘薬を想像上で頭の上に置き、溶けた秘薬が全身に駆け巡ると全身の病を治癒し
疲労を取り除く…という瞑想法です。
白隠禅師曰く
「この方法を何回も根気よく行えば、どんな病気でも治せないものはない」との事。
実際の軟酥がどんなものか考えても仕方がないので
各自で美味そうな秘薬「軟酥」を想像して下さい。
筆者はほんのり漢方的な香りを含んだ生バターキャラメル的な
なんとなくローヤルゼリーとか、プロポリス的なニュアンスもあるような
そんな丸い秘薬を想像します。
自分でも書いていてなかなか強行突破的なものを感じてますが…そういう方法なんです!
漫画のようにぎょろりとした目のディフォルメをした墨画でも有名です
プラシーボ効果の凄さと禅師の言葉「どんな病気でも治せないものはない」を信じて、レッツトライ!
横になったり寝る際に行うのも良いですが、「軟酥」の重力をも想像するくらいが 好ましいようなので、座った状態がお薦めです。 ①深呼吸を数回行いリラックスしたら、頭の上に「軟酥」の固まりを想像します。 ②目を瞑り、軟酥のイメージに集中して下さい。 ③液体となった軟酥が、頭から首筋、肩、腕と次第に下へ降りてきます。 ④身体の下へ全てが流れ落ちるまでを想像します。 ⑤そのまま寝てしまってもかまわないですが 動画サイトなどから川の流れる音を見つけて聴くと |
★色彩療法と軟蘇の法の併せ技!
ここからは筆者オリジナルです。
「軟酥」は治癒イメージの指標・概念であって、治癒をしてくれるイメージはもっともっと
自由であって良い筈です。
それがピンク色の霊体のようなものであっても良いわけですね。
はい、ここで再度カラーブリージングの登場です。
筆者は「謎のピンク色の霊的な球体」を想像し、それが身体を治癒してくれるイメージをしています。
寝る時や瞑想の際にこの球体を想像で作り出し、癒したい箇所へ降ろします。
すると不思議なことに、その箇所がじんわりと独特の感覚になりとても癒される感じがします。
他にも、気体型の軟酥を想像し、鼻から吸い込む軟酥ブリージングや
布団に包まれている感覚から、軟酥に包まれている軟酥布団を想像をしても良いと思います。
人それぞれ好きな「癒す何か」を頭からおろしたり、吸い込んだりして
独自の「癒しイメージ」を模索するのも楽しいのではと思います。
◆イメージが健康に良いのであるなら
筆者はたまに食事の際にその食事の栄養を検索しますが
これも実はイメージ療法に繋がるのでしないかと考えてます。
食事から得られる恩恵を知りポジティブに食事する事により、そもそもの栄養効果に加えて
プラシーボ効果的な付加要素も生まれるのではないかと考えてます。
それらの効果を高める為にも、いただきますとごちそうさまは大事ですね!
パワーストーンなんかもプラシーボ効果的な面もあり、それは単なる思い込みでなく
「気」を生む人体の神秘の滑走路ではないかとも考えていますが、それはまた別のお話。
皆様のご健康を心からお祈り致します。
由乃夢朗 1981年2月4日生まれ 仙台出身
イラストレーターを営みつつ、幼少からの不思議体験を基に
オカルト・スピリチュアル研究をしている。
(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©由乃夢朗