1912年、古書収集家ウィルフリード・ヴォイニッチ氏によりイタリアの修道院で発見された謎の手稿、ヴォイニッチ手稿。
240ページに渡り奇妙な絵や解読不能な文字が上質なカーフスキンの羊皮紙に書かれており、15世紀に作られたことは判明しているが、未だに完全解読には至っていない。
この本の解読には多くの人が携わっており、内容についての様々な説も出てきているが、完全解読には至っていない。本アトラスでも過去にヴォイニッチ手稿の言語や内容の解読を試みた記事を報告している。
そんなヴォイニッチ手稿を解読するため、AIに読み込ませて分析するという試みがカナダのアルバータ大学で行われた。
この試みは、人間の言語の曖昧さをデコードする事ができる人工知能の研究におけるケーススタディとして行われたもの。世界で使用されている400の異なる言語サンプルを用いて分析してみたところ、手稿の謎の文章はおそらくヘブライ語で書かれていることが明らかになったという。
今回の研究を行った科学者によれば、原稿のテキストはアナグラムを用いて構成されており、別途に解読用のアルゴリズムを開発する必要があるとの結論が出たという。
今回の結果はGoogle翻訳にも用いられている人工知能と組み合わせたときに飛躍的な結果が得られたという。
「手稿の文章は文法に則って書かれているため、近い将来完全解読に至るのではないか」と今回の研究に参加している教授Kondrak氏は述べている。
(田中尚 山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©Wikipedia Mr. Voynich among his books in Soho Square
content/uploads/2017/08/securedownload.jpg” alt=”” width=”300″ height=”90″ class=”alignnone size-full wp-image-24151″ />