現実に影響を及ぼすに至った都市伝説の怪人「スレンダーマン」

2010年代頃からアメリカで大ブームを巻き起こした謎の怪人がいる。その名はスレンダーマン(Slender Man)。

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Slenderman (SA Wardega)






スレンダーマンの身長は伸縮自在であり、180センチから大きい場合は3メートル以上にもなり、黒ずくめの格好をしている。背中から何本もの黒い触手を生やしていることもあり、その姿は不気味の一言だ。顔は真っ白な卵状や、のっぺらぼうのようで、声を聞いたという事例はない。

スレンダーマンは一度ターゲットとした人間をどこまでも追いかけてさらってしまうといわれており、テレポーテーション能力もあるため、一度目を付けられた人間は逃げ切ることができない。また、スレンダーマンを目撃すると精神に異常をきたすとも、憑りつかれた人間は鼻血が止まらなくなる「スレンダー病」に感染するとされている。

 そんな恐怖の存在スレンダーマンは、実はウェブ発の創作であると指摘されている。2009年、「サムシング・オウフル」というサイトにて恐怖画像を作成する主旨のコンテストが行われた。そこでサイトの利用者であるビクター・サージ氏が作成した画像と、それに添えられたテキストが人気を呼び、ネット怪談としてブレークしたという説が有力だ。




しかし、闇に紛れて人を襲い、どこかへさらっていってしまうという「神かくし」や「人さらい」系の怪談や妖怪は古今東西を問わず語り継がれている。スレンダーマンも「人がいなくなる」というプリミティブな恐怖に直結した存在であったため、創作の世界から都市伝説の怪人へと姿を変えていったのかもしれない。

実際、2014年5月にアメリカのウィスコンシン州ウォーキシャで、12歳の少女2人が「スレンダーマンに会いたかった」という理由で森の中でクラスメートをメッタ刺しにする事件が起き、全米を揺るがす騒動になった。事実は小説よりも奇なりというが、創作が現実を凌駕してしまい影響を及ぼした好例と言えるかもしれない。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像&動画 ©SA Wardega 

 

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