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最高齢の生物発見!北大西洋のニシオンデンザメ、脅威の長寿が判明





鶴は千年亀は万年というが、生物の中には非常に長く生きるものも存在している。

カメやワニなど爬虫類系には非常に長命なことで知られるものが多い。そんな生物界の長寿ランキングを塗り替えるような発見が先日、グリーンランドでなされた。

その生物は北大西洋に生息するサメ、ニシオンデンザメ。測定された中で最高齢のものは、なんと512歳にもなることが判明したのである。ちなみに、このサメの生まれた年は単純計算で1505年、なんとシェークスピアが生まれた年よりも前になってしまう。

ニシオンデンザメは体長5〜6メートルにも成長する、サメの中では大型の種類に該当する。しかし成長スピードは1年に約1センチと非常に遅いため、長寿なものなのではないかと考えられていた。なお、魚の年齢は鱗や耳石などで測定できるのだが、軟骨魚類であるサメの場合は石灰化する骨などの組織が存在しないため、魚と同様に分析できず年齢や寿命は謎に包まれていた。




今回の発見はデンマーク、コペンハーゲン大学の博士研究員であるユリウス・ニールセン氏らが科学誌「サイエンス」に発表したもの。ニールセン氏らは捕獲したニシオンデンザメ28匹の目の水晶体を用いて放射性炭素年代測定を行い、その結果平均寿命が約270歳、大きな個体は300歳をゆうに超えることがわかったのである。この記録は脊椎動物で最も長寿とされたホッキョククジラの211歳を上回るだけでなく、無脊椎動物の中で最も長寿なアイスランドガイの507歳にも匹敵する記録になるという。

これほど長寿なニシオンデンザメだが、成熟した個体になるまでも150年の時間がかかると考えられている。オンデンザメの個体数は近年かなりの速度で減少しているため、繁殖の困難さも手伝って絶滅の可能性もあるとして保護を急ぐべきだとする意見も専門家から出てきている。

(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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