まずはこちらの動画を見てほしい。木の幹に赤く不気味な塊が存在している。花のようにも見えるが、近寄ってみるとまるで不気味な腫瘍や人の脳みそのようなものであることが解る。
こちらはデンマークのPraest?の森で発見されたもので、地元民が愛犬と散歩している時に発見したものだという。それは樹皮に苔のような形で着いており、血のように赤い液体が染み込んでいるようだったと発見者は語る。
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Cérebro Cresce em Árvore – o que se assemelha a um cérebro humano cresce em uma árvore
こちらの物体はデンマークの菌類学者の間で議論を呼び、様々な検討がなされた結果恐らく「カンゾウタケ」の一種ではないかという結論が出てきている。カンゾウタケは全世界に広く分布し、欧米では食用にもなっているキノコだ。
梅雨期と秋にスダジイやマテバシイ、オーク等の木の根元付近に、舌状や扇型の笠を持つ形で生える。表面は微細な粒状で色は赤く、裏はスポンジ状の管孔が密生している。肉は、霜降り肉のような独特の色合いを呈しているうえに赤い液汁を含むため、海外では「ビーフステーキダケ(Beefsteak Fungus)」「牛の舌」等と呼ばれているのだ。
今回の不気味な生物はカンゾウタケとはかなり形状が違うように見えるかもしれないが、カンゾウタケと混じるようにさらに別のキノコが生えているらしいことが見てとれるという。恐らく、2種類のキノコが成長過程で互いに干渉しあってしまい、このような不気味な形になってしまったのではないかと見られているようだ。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画©Alex Sandro/YouTube