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エイリアンが拉致した人間を人体実験!?「シルマー・アブダクション事件」3

UFOと遭遇した結果、謎の数時間の記憶の欠落が存在している事が判明したハーバート・シルマー氏。退行催眠で記憶が断片的に思い出せたものの、未だに不安も多かった彼は独自に別の医師に退行催眠を受ける事を思い立つ。そして、二度目の退行催眠で、ついにシルマーの記憶はほぼ完全に取り戻されることになった。

前回の退行催眠の時と幾ばくかの食い違いなどもあるが、シルマーが体験したのは以下のような驚くべき内容のものであることがわかった。

パトカーに乗るシルマーの元に近寄って来た異星人は、体にぴったりと張り付くようなボディースーツのようなものを着ていて、何かの機械のようなものを抱えていた。その機械から緑色のガスのようなものが噴出し、パトカーの周囲を包み込んだ。すると、ひどいまぶしさと体がしびれるような感覚に襲われ、なぜか体が勝手に動き車の窓を降ろす動作をしていた。




異星人は複数いて、そのうちのひとりがシルマーの首を掴んだ。すると首に凄まじい痛みが走り、次の瞬間には車の外に出ていた。彼らはシルマーに「おまえは監視人か?」と聞いた。監視人が何を意味するのか分からなかったので警察官であることを説明すると、「あれに乗ってみないか」と言われ、彼らのあとについて円盤に乗り込んだ。

乗り込んだ円盤の直径は30mほどあり、内部には大型母船の着陸地点を調査するのに使われるという2mほどの小型の円盤もあった。電磁エネルギーを発生させる装置や、原子炉を応用した反重力を生む装置なども見せられ、地球上にある極少量の電気や水を使うだけで円盤を駆動させることが出来るという説明も受けた。

彼らの母船は葉巻型をした惑星感をつなぐような巨大な代物で、人類にはどこに存在しているかわからなくされており、内部では地球の通信システムの傍受なども行っているのだという。

母船の他に地球上にも彼らの基地があり、それは南北の極点の近くや南米の海岸線近くの海底にあるという話も聞かされた。
また異星人はかなりの長期間にわたって地球を監視下においており、拒絶反応を起こさないよう徐々に彼らの存在を明らかにすべく情報のコントロールなども行っているのだという。

シルマーは恐ろしい話も聞くことになった。

彼らは地球の動植物のサンプルなども採取しているが、そこには人間も含まれており「繁殖分析」という実験計画のために、地球から拉致された人間たちがそこで使われているのだという。異星人から他言しないよう注意されたあと、シルマーは外に出された。そして、彼らのひとりが手にしている機械のようなものを作動させると、心の中に侵入され何かを植え付けられような感じがしたという。

最後に異星人は「あと2回会いにくる」と告げた。そして円盤に戻ると、飛び去っていったのだという。

これがシルマーが失っていた記憶だった。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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