上の写真を見てほしい。
古い客車の中を撮影したものなのだが、コンパートメントに不気味な半透明の人影が写っている。人影は客席から腰をあげつつ、カメラの方に視線を向けているのだが、その顔は目の部分が落ち窪んだガイコツのような外見になっているのだ。
この写真はベルファストにあるアルスター・フォーク・アンド・トランスポート・ミュージアム(Ulster Folk and Transport Museum)にて撮影されたもの。ここはアルスター地方の乗物を一同に集めた交通博物館と、この地方の生活様式を展示した屋外博物館の二つのセクションに分かれている。
交通博物館の充実ぶりは有名で鉄道関係の詳細な展示や北アイルランドで生産された車「デロリアン」、現在も世界各国で使用されている小型機「ショーツ」など、北アイルランドならではの乗物が豊富に展示されている。
この写真は昔ながらの電車の客車をそのまま展示してある場所で撮られたもの。
撮影者は当然、撮影時には客席に座っている人はおらず、この人影には気がつかなかったと答えている。また、人影の向かいにはもう一人別の人の足もあるようだ。まるで古い車両に昔を懐かしんだ幽霊たちが相乗りしているように思われる。
撮影者はたまたま博物館を訪れていたのだが、撮影した日がハロウィンだったのでより不気味に思ったと証言している。
アトラスでは過去に「あの世とこの世の間にあるデスタウン」「あの世で出迎える極楽巨人」などの記事を掲載してきた。
ハロウィンは欧米では亡くなった人の帰ってくる日でもあると考えられている。
この影も現世に戻ってきた何者かの魂だったのだろうか。
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)