1991年12月1日、カリフォルニア州コスタメサに住んでいた、ジョンの家を一人の女性が訪れた。隣家に夫妻で住んでいるオマイマ・ネルスンだったのだが、なぜか彼女は取り乱して落ち着きがなかった。
何事かと思った男性が彼女をなだめたところ、オマイマは衝撃の言葉を発したのだ。
「夫を殺した・・・」
「死んだ」でも「殺された」でもなく、確かに「殺した」と言った彼女は続けて、バラバラにした夫の死体を処分したいから手伝って欲しいとも語り、身元がバレないように顔を潰すなど、正気とは思えない事を次々と口にしはじめたのである。
ただならぬものを感じた隣人は理由をつけて家を出ると、その足で警察署に赴いて助けを求めた。そして、通報を受けてやって来た警官がオマイマの家で見たものは、既にバラバラにされ、ビニール袋に詰められていた彼女の夫だった。
その遺体の損壊ぶりは凄まじく、削ぎ落とされた肉は袋詰めにされ、両手は火で炙られていた。頭部は切断された後、鍋で煮込まれた上に遺体から切り取られた指と男性器が口の中に入れられていた。
その場で逮捕された彼女は犯行を部分的に認めたが、供述は二転三転した。
まず殺害した理由について、彼女は夫に襲われそうになったために抵抗した結果だと述べていたが、家にあった遺体は「夫が女性を殺害したもの」と答えていた。そうかと思えば「赤いハイヒールと帽子を身に付け夫の死体を切断した」更には「夫の肉を食べた」等と猟奇的な証言も残していた。
あまりに証言が二転三転するため、彼女は精神鑑定を受けることとなった。しかし、それでも最終的には懲役27年という重い判決が下されたのである。
結局、彼女がなぜ夫を殺害し、ここまで遺体を損壊するに至ったのかは不明なままとなっている。
関連動画(閲覧要注意)
Omaima Nelson Documentary
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©YouTube