富山県高岡市、元禄年間に開かれた古刹である真宗大谷派の永願寺には、巨大な鬼の頭部のミイラが伝わっている。
重さは約8キロと大きく、全体的に肌は黄褐色。つり上がった目とむき出しにされた白い歯が特徴的だ。頭部や眉毛、濃い髭も残されており、一見人間の男性のようにも見えなくはないが、髪の生え際辺りからつき出ている二本の角が、伝説上の鬼であることを物語っている。
なお、この寺には鬼の腕とされるミイラも伝わっており、他の地域と同じく指は3本しかない。
果たして、鬼は実在したのだろうか?多くの妖怪のミイラが鑑定の結果作り物である事が判明しているが、何れの妖怪も具体的な特徴が一致している事から、例えば異星人等の姿をモデルにしているのではないかとする説が存在している。
河童はリトルグレイタイプの異星人だし、天狗や鬼はラージノーズ・グレイやトールホワイトとされる異星人がモデルだというのだ。
勿論、この説を確かめる術はないが、大きな吊り目をしたこの鬼のミイラを見ると、確かに大柄なグレイタイプの異星人が連想されなくもない。
なお、この鬼のミイラは毎年お盆の時期に公開されるとのこと。興味のある方は、訪れてみてはいかがだろうか。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)