あたごは和歌山県で昭和70年代に噂された妖怪である。
国道42号線にある、あたごトンネルに出現したため、この名前で呼ばれるようになったのではないかと言われている。
トンネルの中に入ると、白髪の老人が自転車で追いかけてくる。そして、車に向かって石を投げつけながら猛スピードで追いかけて来るのだとか。
他にもあたごトンネルには猛スピードで車を追いかけてくる女の幽霊が居ると言われており、果たしてこの女幽霊が「あたご」と同じ妖怪なのかどうかは解っていない。
ただ、国道42号線は語呂で「死にGO」と読めてしまうため、妙な噂が立ちやすい場所だそうだ。また、日本には昔から山中を歩いている人に向かって石つぶてが飛んでくる怪異の話が伝わっており、もしかすると「あたご」は現代に合うように姿を変えた怪異の主なのかも知れない。
(山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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