このロシアの妖怪「バーバ・ヤーガ」は、別名『バーバヤガー』とも呼ばれている。
ロシアの民話に度々登場する魔女のような存在であり、日本で言うところ妖怪『山姥』に近い存在だ。意訳として日本語では『魔女ばあさん』『ヤガー婆さん』とか訳されたりすることもある。
元々はロシアの原始的な信仰の対象であった可能性が高いが、キリスト教がロシアに入って以降は、妖怪として迫害された。
その姿はいかにも妖怪であり、骨と皮だけにまで痩せ衰えた身体、足はもはや骨しか残っていない。森の奥にある古ぼけた一軒家に住んでおり、その家そのものも鶏の足の上に建っている奇妙な形状の家であり、庭にも室内には過去に「バーバ・ヤーガ」が食べた人間の骸骨が飾られているという。
子供を誘拐し食べてしまう妖怪だが、正義を重んじ魂が清らかな人間には手助けすることもある。細長い臼に乗り、右手の杵で移動し、左手のほうきで移動した跡を消すと言われている。
(山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)