映画やTVドラマ、プロモーションビデオなど、各種の映像作品には、不気味な霊の顔が捉えられる事がままある。
手塚治虫の息子に映画監督の手塚真がいる。彼は少年時代から妖怪好きで、描いた妖怪画の数々が父親である手塚治虫に刺激を与え、かの名作「どろろ」が生まれたことはあまりにも有名である。
そんな彼の代表作に、映画「妖怪天国」という作品がある。
同作品では、運命のライバルと呼ばれた手塚治虫と水木しげるが競演していることもあって、映画ファン、妖怪ファン以外にも大きな注目が集まった作品だが、異界からの飛び入り参加もあったようだ。
伊武雅刀が、河童に殺される浪人を演じるエピソードが収録されているのだが、伊武が箪笥の前に立つシーンで、顔のようなものが箪笥に浮かんでいる。これまた、無表情でぽっかりと口を開けており、一見子供の顔のように見える。
見るだけで背筋に悪寒の走る映像なのでお勧めである。
映画の開始から、8分33秒に一度、伊武が箪笥の前に立つシーンがあるが、この時画面上の箪笥にはなんの異常も無い。だが、8分40秒に再び箪笥が写るのだが、この場面では箪笥の一番上の引き出しの真ん中あたりに、子供のような顔が浮き上がるのだ。
やはり、妖怪が写り込んでしまったのだろうか?この映画は現在もDVDで見ることができる。連休中に鑑賞して、幽霊の姿を探してみると別の涼しさを味わえるかもしれない?
(山口敏太郎/田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像『妖怪天国 [DVD]』