「ハフポスト」によると、軍事技術開発機関「アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)」が、人間の脳内にマイクロチップを埋め込むプロジェクトに、最大で6200万ドル(約70億円)を拠出する計画だという。
埋め込み装置の大きさは1立方センチメートル以下で、ニューロンを電気信号に変換し、脳とデジタル機器間でデータ転送が出来るように研究がなされる。
DARPAによると、この研究の目標は「人間の脳と現代の電子機器の間に回路を開く」ことにあり、将来的にはウエアラブルロボット機器に実用化される見通しもある。
世界的な未来学者、発明家のレイ・カーツワイル氏は、「2030年代に人間の脳はクラウドに接続可能になり、メールや写真を直接、脳に送信したり、思考や記憶のバックアップを行ったり出来るようになる」と予測している。
そして、米国家情報会議(National Intelligence Council:NIC)も、「2030年には人間と機械がサイボーグのような形で接続されている」と予想している。
NICのレポートによると、「代替義肢技術が進歩するにつれ、今日の美容整形と同じような感覚で肉体を強化する人が出てくるだろう。将来の網膜インプラント技術は暗視を実現できる可能性がある。また、神経関連の技術が発達すれば、記憶力や思考スピードの向上をもたらすことだろう」という。
しかし、これらの技術はいずれ、「軍事目的にも利用されるのではないか?」という懸念が指摘されてある。
ハーバード大学機械・生体医学工学のコナー・ウォルシュ教授によると、「ウエアラブルロボット機器には兵士の戦闘能力の強化が出来る可能性もある」という。
2030年の人類社会は完全にロボット化されてしまうのか?そして、遂に「サイボーグ兵」も誕生するのだろうか・・・。
このようなウエアラブルロボット技術が人類の福音となるのか、あるいは人類を滅ぼす一因となるのかは、2030年になったら判明するのかもしれない。
(深月ユリア ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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