「誰もいない部屋から騒音が・・・」

埼玉県のぞぞと申します。

夏も終わりですが、10年以上前の夏に体験したちょっと怖い話を投稿します。

当時私は都内にある自動車部品の卸小売りをやっている商社に勤めていました。その会社は地下有りの6階建ての古ビルを丸ごと使用していたのですが、1階は車がそのまま入庫して荷物の仕分けと積み込みを行う半屋内の作業場になっていて、地下と4〜6階は倉庫として使っていました。

私は商品の出荷をする商品管理部から営業部に異動したのですが、出荷の人手が足りないとたまに駆り出されていました。

あの日も私は出荷に回っていました。時刻はお昼くらい。誰も居ないので仕方なく手にした出荷伝票には地下の品物が印字されていたのでエレベーターで地下へ向かいました。

地下フロアは真夏でも常にヒンヤリしていて、かなり不気味な場所でした。涼しいし人が居なくてサボれるので私は結構好きでした。笑

置いている商品は車のマフラーやオイルの一斗缶など、たまにしか出ない物や重くて大きい物という事もあり、出荷する人もあまり来ないので節電の為に電気は消してあります。

エレベーターの扉が開くと、非常灯の灯りがボンヤリ見える以外は真っ暗です。いつもどこからか、ゴポッ…チョロチョロ…と水音が聞こえます。下水管を流れる水の音?

急いで電気をつけます。明るくなると不気味な雰囲気がいくらかマシになります。でもこのフロア、何故か人の気配と刺すような視線を強く感じます。ぶっちゃけちょっと怖いので、このフロアにいる時は鼻歌や独り言が多くなります。

天井からはガヤガヤと1階で積み込みをするパートのオジサン達の話し声と、ドスドス歩く音が複数聞こえます。

『いつもよりやけにハッキリ聞こえるなぁ』と思っていると、まるで天井を直に走っているかのような「ダダダッ」という足音がしました。そしてまた至近距離からの刺すような視線と、斜め後ろ辺りの背後に人の気配・・・




地下の雰囲気がいつもより張り詰めている気がしてゾクゾクと怖くなり、自分の身長と同じくらいの全長のマフラーを急いで選び取り、エレベーターを待たずにそのまま担いで階段を登って1階へ早歩きで向かいました。

階段を登り終えると、1階には誰もおらず、シーンと静まり返っていました。

さっきまでの違和感が何か分かりました。地下で聞こえていたガヤガヤ音が全くしないのです。

外から蝉の鳴き声がジワジワと遠くで聞こえ、半屋内の暑さにホッとしましたが、あんなにハッキリ聞こえていた音は何だったのか…まだゾクゾクが収まりませんでした。

階段の目の前の事務所兼休憩室の中に1階のヌシのHさんというおじいさんが居たので、またホッとしながら近寄り「ねえ、Hさん!他の人達どこに行ったの?ついさっきまで仕分けしてたよね?」と聞くと、Hさんは「今日はちょっと早いけどもう皆とっくにお昼休みに行ってるよ」と言われ、いつも気のせいで済ませる私も流石に『さっき聞こえてたのは一体何だったんだ・・・』と怖くなりました。

私は子供の頃からよく変な映像が頭に浮かびますが、この地下フロアに行くと大体、大きな目とマフラーの棚の陰からこちらを窺う半透明のカオナシみたいなものが複数と、水音が聞こえる方からは何か分からないけど赤が混ざった汚い色の不気味な人?のようなものが見えていました。

実際に目で見えている訳ではないので怖くて勝手に妄想しているだけかもしれないのですが、とにかくあそこは不気味な場所でした。

(アトラスラジオ・リスナー投稿 ぞぞさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 素粒子 / photoAC

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