事件

当局が警告!テーザー銃を振り回すピエロがオランダの村に出現?

欧米の都市伝説にキラー・クラウンというピエロの姿をした殺人鬼の話がある。

その名の通りピエロの格好で人を脅かし、凶行に及ぶ存在なのだが、海外では近年ハロウィンシーズンになるとピエロの格好をし、キラー・クラウンの話になぞらえて不定行為や迷惑行為を行う人物が増えてきており、社会問題化しているのだ。

先日、オランダの警察は「スタンガンを振り回したピエロが街を徘徊している」という警告を発して注目を集めた。地元メディアの報道によると、10月頭に不気味なTikTok動画が複数投稿されはじめ、同時にアメルスフォールトという町で不気味なハーレクイン(※ピエロ)の扮装をした人物の目撃証言が出てきて、住民を怖がらせる事態が発生した。

ただピエロの格好をした人が地域を徘徊しているだけならば、不気味ではあるもののそこまで問題にはならないかもしれない。しかし投稿された映像の中に「電気ショックを与える武器が発する際の音」が聞こえた事から、この人物がスタンガンないしはテーザー銃のようなもので武装している可能性が出てきたのである。




しかも、単なる不気味な映像作品というだけではなく、アメルスフォートの町で実際に目撃者も現れたのである。地元の新聞に掲載された目撃者のインタビューは次の通り。

「突然、どこからともなくスタンガンを持ったピエロが現れました。幸い、警察を呼んだらすぐに来てくれましたし、ピエロもどこかに行ってしまいましたが、子供たちは死ぬほど怖がっています」

一連の不気味なピエロの話はSNS上で大きな波紋を呼び、オランダ当局も「TikTokの動画を確認し、住民から報告も受けている」と発表。地元警察は、投稿された動画の内容、特に武装しているらしき音がする点については演出の可能性を考慮しつつも、事態を深刻に受け止めており「状況を見守るよう付近をパトロールする警官に指示している」と強調した。

今回のアメルスフォールトの事件しかり、スコットランドの村を脅かすペニーワイズの格好をした人物が村に「出没」している事件しかり、欧米ではハロウィンの時期にかこつけて悪質ないたずらが増えている模様。近年、ハロウィンは日本でも季節の行事として受け入れられ、大規模なイベントが開催されることもあるが、こういった迷惑行為まで入ってきてほしくはないものだ。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像&動画 NU.nl / YouTube