太古の遺跡からは、時折現代人と同じ知識を持っていないと到底作製できないような、独創的なデザインの遺物が発見されることがある。
日本の亀ヶ岡遺跡などで発掘される遮光機土偶は、その独特の造形から宇宙人をかたどった物ではないかとする説が出てきていた。
世界に目を向けてみると、他にも奇妙な造形や現代のものと酷似したデザインの遺物が多く発見されている。
たとえば南米エクアドルの首都キト北部にあるハマ遺跡から出土した土偶は、宇宙飛行士に酷似していると言われている。
顔の部分は丸くくりぬかれ、大きく膨らんだ頭部や機械的な装飾のある首周りは、気密性の高いヘルメットを思わせる。また、足には服の皺ないしは蛇腹のひだに見える細かな彫刻があり、手は大きな手袋を付けているかのようだ。
まるで宇宙飛行士か、潜水夫のようにも思える格好だが、これらの造形を古代の人々が独自に思いついたというのだろうか?
だが一方で、当時の装飾品を身につけた王の姿を図案化した造形であるとする説も存在する。大きな首飾りや羽根飾りのついた冠で着飾っている様子をデフォルメすると、このような造形になってもおかしくないと言うのだ。
奇しくも南米では、他の遺跡からも宇宙人や近代技術を伺わせる造形の遺物が出土している。
このハマ遺跡の土偶も宇宙人を象った物なのだろうか・・・それとも、彼らの想像力が未来の造形物と同じ物を生み出してしまったのだろうか。
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)