人は心を読めるのか!?「ブレイン・ハッカー」ジョー・ブロギー氏のトリックとは

12月24日(土)、年末恒例のオカルト特番「ビートたけしの超常現象㊙Xファイル」が放送された。

毎年恒例のこの番組では、世界で注目される超能力者を呼んで実演することもある。

今年はアメリカで「ブレイン・ハッカー」として知られるジョー・ブロギー氏が出演。競演している芸能人達の初恋の人や描くもの、黙読していた本の内容などを的中させ、また司会のビートたけし氏がランダムで選ぶ小道具と、それらを用いたアクションも見事に的中させていた。




この時ビートたけし氏は持ちネタの「コマネチ」を披露したのだが、それも「足を用いたダンス」と表現。また同じ用紙には「KOMAN」と途中で書いて消した痕跡もはっきりと残されていた。なお、本人は消した理由をはっきり解らなかったから、と述べている。

勿論ジョー・ブロギー氏は日本語が分からず、単語の読み書きもできない。だが、どのようにして的中させることができたのか・・・。

恐らく彼は多くの霊能者が使うホットリーディングやコールドリーディングという方法によって相手の情報を入手しているのではないかと思われる。

コールドリーディングは、シャーロックホームズが初対面の相手から情報を推理する様子を思い浮かべるといいかも知れない。これは対象者との会話による誘導尋問や、容姿・服装などから、情報を引き出す手法である。

次にホットリーディングだが、これは予め霊視すべき対象を事前調査する事であり、調査員が同級生などを訪問する。今回も、出演に当たって他の共演者やタレントの名前を知ることが出来れば、鉄板の持ちネタなどの情報を調べ事前に入手しておくことは可能だったと思われる。

また、人が無意識のうちに出してしまう体の反応を読みとる、メンタリズムという手法も活用しているのではないかとされている。眼球の動きや表情の変化、また脈拍などの身体反応を読みとることで、相手が何を考えていたのか判断するというものだ。人によってはごく些細な反応しか見せない人もいるのだが、逆にそんな反応すら読み解くことができる人もいるという。




また、動画を見ていけば、案外彼が提示した答えが単純で簡単なものが多い事に気が付くはずだ。彼は様々な技法を駆使して推測範囲を狭めていき、多様に解釈可能な単語などを提示することで「当たっている」と相手や視聴者に連想させていたのではないだろうか。

なお、筆者も博多大吉氏の初恋の人の名前について、「Mで始まる名前」でありIとAの単語が交じっていることには気が付いた。だが、この条件に当てはまる名前は非常に多いため、名前を絞りきる事はできなかった。ブロギー氏が正確に当てることが出来たのは、やはり彼のテクニック故と言わざるを得ないだろう。

関連動画
Joe Brogie- Bar Magic episode 1

(監修:山口敏太郎 / 田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

※画像はYOUTUBEからのキャプチャ

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