今年、世界中で注目を集めたアメリカ大統領選挙。民主党のヒラリー・クリントン氏と共和党のドナルド・トランプ氏の選挙戦の結末はトランプ氏側に軍配が上がって終わったが、この選挙戦で両者が掲げた選挙公約はアメリカ国内のみならず世界中から注目の的となった。
中でもカルトな話題になったのは、クリントン氏が「エリア51とUFOに関する情報を開示する」と宣言したもの。クリントン氏の落選によってこの公約は果たされることがなくなってしまったが、実は近年各所からUFO情報の大型リークが相次いでいるのである。
UFO情報の開示のきっかけは十数年前にアメリカで始まった『ディスクロージャープロジェクト』に遡る。このプロジェクトは、政府やNASAが握っているUFOや宇宙人に関する極秘情報を公に開示することを目的とするムーヴメントが結実したものであり、米国のUFO研究家、退役軍人、航空機メーカーエンジニア、科学者、警察関係者、マスコミ関係者など400名以上の有志で構成された大規模なものであった。
日本でも、年末恒例の人気番組『ビートたけしの超常現象㊙Xファイル』(テレビ朝日)に長年出演しているUFO研究家の竹本良氏がこの運動の推進に尽力してきた。だが、近年はこのプロジェクトも下火となり、情報公開が遅れかに思われたが、数年前から事態は急速に進みつつある。
2010年11月27日、アメリカ政府が握っているUFOの極秘情報に関してオバマ大統領が公開するという話が真しやかに流布したのだ。その具体的な内容は、地球人類にとって六種類の友好的なエイリアンについて言及すると言われていたのだ。だが、この情報はリークされることなく終わった。
この噂の元ネタは、2009年7月12日チューリッヒ・カンファランスにおけるピ−ト・ピーターソン博士が発したコメント内容であり、プロジェクト・キャメロットのビル・リャン氏が喧伝し、世界中に流布されたという。ピーターソン博士のコメントは何らかの根拠があったとも言われているが、定かではない。
このUFO情報の暴露はアメリカだけで留まらない。実は、BBCの番組内にてイギリスのディビッド・キャメロン前首相がUFO情報の開示を示唆したのだ。また、驚愕のカミングアウト事件が起きた。2010年5月、ロシア連邦の自治国カルムイク共和国のイリュムジーノフ大統領が、エイリアンによって拉致されたと告白したのだ。現役の政治家がエイリアンによる拉致体験を語るなど異常である。ロシア国民にとって、どれぐらいのインパクトがあったかおわかりだろう。
大統領の具体的な体験を紹介すると、1997年9月18日に、モスクワのアパートにてエイリアンとのコンタクトを行ったというのだ。大統領が就寝しようと思っていると、バルコニーから呼びかける声が聞こえた。不審に思った大統領がバルコニーに出ると、半透明のチューブ型UFOに乗ったエイリアンが出現したというのだ。エイリアンは黄色い服を着用しており、テレパシーで話しかけてきたらしい。
かつて、アメリカではジミー・カーターがエイリアンに拉致され、人格が変わったと噂されてきたが、今回のように具体的な政治家の拉致体験告白は初めてであった。はたして、この暴露の連鎖はどこまで続くのだろうか。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)