10月21日午後2時7分頃、鳥取県中部を震源とする最大震度6弱の地震があった。
気象庁の発表によると震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.6、津波の心配はないという。
現地では震度4以上の有感地震が断続的に発生しており、被害は鳥取市や倉吉市など複数の地域で家屋の倒壊などが発生し、広範囲に停電が発生、ガスや水道の断絶などインフラへの大規模な影響が発生しているが、幸いにして死者行方不明者はまだいない状態となっている。
日本海側、特に鳥取県で大規模な地震が発生するのは70年ぶりとなる。また今年は熊本でも大きな地震が起きていたためか、ネットでは以下のような噂が流れている。
いずれ起きると言われている南海トラフ地震だが、近年起きた規模の大きな地震の発生年と過去の地震の発生年を比べてみると、奇妙なまでに一致しているというのだ。
863年 越中・越後地震 → 2007年 中越沖地震
869年 陸奥沖海溝地震 → 2011年 東日本大震災
869年 肥後(熊本)地震 → 2016年 熊本地震
880年 出雲地震 → 2016年 鳥取地震
そして887年には南海トラフ地震が発生しているため、これから7年後にいよいよ南海トラフ地震が発生するのか!?という内容だ。
しかし、この対比もよく見てみるとかなり恣意的である事が解る。
大きな地震と言えば2004年に震度7の中越地震が、また2011年には震度6の栄村大地震と静岡県東部地震が発生している。
大地震は周期的に起きると言われているが、実際の地震予知には長期的な観察と前兆現象を含めた研究が必要不可欠である。デマに踊らされることなく、むしろいつ災害が起こっても大丈夫なように対策や準備を行う必要があるのではないだろうか。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)