古城に立つ亡霊、彼は何のためにそこにいる?

歴史ある建物では、洋の東西を問わず奇妙なものの姿が写真などに収められる事が多い。

こちらの写真は、ウェールズに今も残るある城を撮影したものなのだが、入り口の所に何者かが立っているのが解るだろうか。

これだけならば、観光客などが写り込んだようにも見えるのだが、拡大してみるとこの人物だけが真っ黒で、影のようになっている事が解る。光の加減でこのように見えるのかと思えるかもしれないが、影の周囲に写っている城壁などを見てみても、同様に影に沈んだように暗くなっているものはない。




一体、この黒い人影は何なのだろうか。

この城は、イギリス、ウェールズのカーマーゼンシャー州に存在するキドウェリー城である。

ノルマン人のイングランド征服が行わてまもない1106年に、ソールズベリー大司教のロジャーが築いた木造の砦が元になっている。海にも近いため、この城はイングランドに勢力を広げていくにあたって要所とされた。そして13世紀に現在の石造りの城へと造り替えられたという。

なお、写真にも写っている巨大な門扉は、1422年に再建されたものとなっている。しかし、城のほとんどが13世紀、再建された部分を合わせても15世紀から変わらない姿を我々に見せてくれている事となる。



この写真を撮影した人物は観光でこの城を訪れており、撮影時にはだれも現場には立っていなかったと証言している。後で写真を確認してみたところ、人影のようなものが写っていて驚いたそうだ。

なお、イギリスでは歴史ある古い城には必ずと言っていいほど、幽霊が出ると言われている。

このキドウェリー城にも首なしで歩くウェールズ王子の妻の幽霊が出ると言われているが、この人影は男性のようだ。城に潜むまた別の霊の姿が捉えられてしまったのだろうか?

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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