ある女子高生が撮影した画像がネットで話題を呼んでいる。
以前から自身の所有する自転車に異変を感じていた女子高生は、自転車に知らないうちにイタズラされているのではないかと思い、ある日、停めてある自転車の様子を母親と共に観察する事にした。
すると、近所に住んでいる男性が自転車に近寄り、驚愕の行動を見せ始めたのだ。
「うちの自転車、舐め回してた」
男性は女子高生の自転車のサドルに顔を埋め、舐め回していたのだという。
さらに「ハンドルもしゃぶり回されてたよ」ということで、彼女は自分たちが目撃した瞬間を証拠として写真に撮影に成功した。
そして、Twitter上に公開した所、大きな反響があった。
写真を見た人達からは彼女のことを気の毒に思う声や男性の行為を批判する声が寄せられて、あまりの奇行に対して「妖怪サドル舐め」なるヘンな名前まで付けられてしまったようだ。
このような奇行が原因で妖怪扱いされる事例は昔から報告されている。
有名な妖怪の「子泣き爺」は、山での作業に従事していた男性が自分の場所を示すために「赤ちゃんが泣くような声」を上げていたのを知らない人が見た事から生まれた妖怪であると言われている。
また、現代の都市伝説の中には奇妙な行動をする人に対する噂から生まれた、まるで妖怪のような怪人物の話も存在している。
例えば横浜にいたという白い衣装に厚化粧の「メリーさん」という老婆などがそれに該当するだろう。
本アトラスで監修を行っている山口敏太郎氏は他にも様々な実在していた人物が元となっていると思われる都市伝説の怪人の話を収集している。
今回の「妖怪サドル舐め」は実在する人物であった訳だが、噂が一人歩きしていくうちに本当の妖怪になってしまう可能性もある。
しかしながら、ネットに画像をアップするという今回の女子高生の行動に関しては、いささか軽率ではないだろうか、という意見もあるようだ。
サドルを舐める行為は器物損壊に当たることと、ストーカー行為である可能性も考えられるため、女子高生はネットで行動を起こす前に速やかに警察に画像を提供し、通報するのが最善ではなかったかと指摘もある。
勿論、この男性の行動は許される行為ではないが、画像を勝手にネット上に公開することが名誉毀損にあたる可能性があるからだ。
もし我々が何かしらの決定的瞬間の撮影に成功したとしても、事件性が高いと思われる場合はネットに上げるよりも、先に警察に届け出る事を優先した方が良いだろう。
※写真はイメージです
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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弁護士ドットコム 9月22日(木)9時50分配信