千葉県銚子市内には、関東でも有名な心霊スポットが多数存在している。
中でも「七ツ池」は身も凍る心霊スポットであり、現場の周囲で多数の事件が実際に起きている不穏な場所でもある。
下総台地へ登る坂の途中から脇道に入ると見えてくるのが七ツ池だ。この池は江戸中期、干ばつで悩まされていた銚子の人々が知恵を出し合って作った農業用の人口池で、工事が繰り返され「江戸堰」「上池」「中池」「蒜藻池」「岩堰」「塚子の森池」「新堰」という7つの池ができて七ツ池と呼ばれるようになったのだ。
だが、時が経つにつれて江戸堰と上池、塚子の森池と新堰など複数の池が合体したり、堰の一部が決壊して平成の整備を終えた今では上池・中池・蒜藻池の3つが残る状態となっている。
一番「出る」とされているのが公衆トイレ付近。ここには女性の幽霊が出ると言われており、ある人は駐車しようと車をバックさせた際、バックミラー越しに老婆の顔が浮かび上がったと証言している。
実はこのトイレの近くでは過去に焼身自殺が起きており、この自殺した人物こそがトイレ付近で目撃される老婆だというのだ。
また、七ツ池に至る坂の途中の雑木林では他殺死体が発見されており、この被害者の霊が周辺をさまよっているとする噂もある。
霊の噂もあるが、昔から地元の農業を支えてきた歴史のある場所であることに変わりはないため、過去に観光地化を狙って2000本もの桜の木が植えられた。そのため、春になると花見の名所としても親しまれている。
実際に因縁のある事件も起きている心霊スポットだが、寂しい場所にあるので安全を考えると、夜間はなるべく近寄らない方が方が良いのではないだろうか。
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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