【妖怪ウォッチ研究序説】汚いものをなめるのには理由があった?風呂場と「あかなめ」の関係

※本コラムはゲーム作品「妖怪ウォッチ1~3」をアカデミックに解析し元ネタの特定ほか妖怪伝承について解説していくコーナーです。

古典妖怪あかなめは、江戸時代の絵師鳥山石燕の『画図百鬼夜行』にて紹介されている妖怪だ。




妖怪ウォッチの大辞典でも「風呂場に出没し風呂桶にこびりついた垢をなめ落とす」と説明されている。あかなめは妖怪ウォッチでも江戸時代の文献でも、そう姿が変わらない妖怪のひとつだ。

『画図百鬼夜行』でも、風呂場からざんばら髪にしわの多い小さな妖怪がこちらをのぞき、ペロリと長い舌を出している姿が描かれている。唯一違う点と言えば、つま先だろう。江戸時代の文献のあかなめは、つま先に一本の鋭い爪がある不思議な足をしているからだ。

さらに妖怪ウォッチでは「とりつかれるとゲテモノばかりを好むようなおかしな味覚になる」と続くが、江戸時代では少し違って「あかなめが出ないように家の、特に風呂場はきちんと掃除するように」と伝えられていたようだ。

今でこそお風呂場はタイルやプラスチックで防水加工しているが、昔の家は全て木で出来ている。当然お風呂場も木で出来ているため、しっかり掃除しないとカビなどで傷んで使えなくなってしまう。

つまり、家を長く使えるよう、特に水場はきちんと掃除するように、教訓として考え出された妖怪があかなめなのだ。

(黒松三太夫  ミステリーニュースステーションATLAS編集部 寄稿・ミステリーニュースステーションATLAS)





 

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