ネッシーは全てフェイクか?怪物と生物の関連

 かつてUMAの代表例と言えば、ネス湖のネッシーであった。別名・ロッホネス・モンスター(Loch Ness Monster)とも呼ばれており、世界中のUMA好きから愛されている存在である。

 その最古の出現記録は、紀元690年にアダムナンよって書かれたとされる【聖コロンバス伝】と言われている。




 1934年4月にロンドンの小児科の医師(外科医という説は誤訳である)・ロバート・ケネス・ウィルソン氏とその友人が、イギリス最大の淡水湖・ネス湖にて、まるで太古の首長竜を連想させる怪物の写真を撮影した。

 俗にいう「外科医の写真」と呼ばれる写真である。この写真が報道されることにより、ネス湖の怪物・ネッシーは世界中に知れ渡ることになり、一大ムーブメントを巻き起こした。

 しかし、意外な真相が明らかになる。1993年11月に、ウィルソン氏の友人クリスチャン・スパーリングが、死に際に遺言でネッシー写真に関する重大な証言をした。ウィルソン氏のネッシー写真は、おもちゃの潜水艦にヘビの模型を取り付けたものを浮かべたものを撮影したというトリック写真であったというのだ。

 この遺言により、「ネッシー捏造説」が広がっていくのだが、たった一枚の写真のフェイクで全てのネッシー案件を否定するのは、合理的な思考ではない。ウィルソン氏がこのようなフェイク写真をでっち上げた理由は、過去に”本物の巨大な足跡”をネス湖湖畔で発見したものの、周囲に馬鹿にされ、それを見返すためであったという事である。

 また、この「外科医の写真」の元のデータは、かなり引いて撮ったアングルであり、肝心のネッシーが豆粒のように小さいのは明らかであった。故に、古くからUMAファンの間ではおかしいと指摘されていた。

 この「外科医の写真」の種あかしは、一枚の写真の謎が解けただけであり、ネッシーの謎そのものを解いたことにはならない。

 さらに2006年には、新しいネッシーの謎解きが提示されている。グラスゴー大学の博物館で働く古生物学者ニール・クラーク博士によると、「ネッシーの正体はネス湖で水遊びする象であった」というのだ。




 確かに、1930年初頭、ネス湖周辺には旅のサーカス団が巡業の合間に立ち寄り、動物たちを休憩させていたという。つまり、ネッシーの目撃事件とは、水浴びをしながら水中から鼻を出した象の誤認であるというのだ。

 だが、その説明は20世紀初頭の目撃情報の説明をしただけに過ぎない。近年の目撃情報の説明としては甘い。

 では最近のネッシー事件の説明はどういうものであったら、問題ないのであろうか。

 考えられるのは、古代のプレシオザウルスの生き残りなどではなく、未知の巨大生物ではないだろうか。あるいは巨大魚の群れが誤認されている可能性もありうる。ひょっとするとかなり”地味な生物”が正体かもしれないが、そんな”地味なネッシー”でも愛情深く受け入れてあげる優しい気持ちが必要ではないだろうか。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)





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