未確認生物とは、生物学的に新種として判明されていない生物を指す言葉でもあるため、ネッシーやチュパカブラのような奇妙な生物以外にも該当する単語でもある。
例えばシベリアのマンモスのような、絶滅してしまったはずの生物が再び目撃されるというケースも未確認生物の目撃事例に相当する。
これが現存する種として認められることもあり、例えばシーラカンスは古代魚の性質や生態を今も保っているため「生きている化石」と呼ばれることもある。
そんな絶滅生物の中で、時折目撃証言がささやかれるものがオーストラリアに生息していたタスマニアタイガー(フクロオオカミ)だ。
オーストラリアのタスマニア島に生息し、オオカミに似た姿に進化した収斂進化の一例として紹介されることも多い。
なお、体の背中から尻にかけて虎のような縞模様があるため「タイガー」と呼ばれている。
大航海時代の後、オーストラリアに入植者が入ってくるようになると、羊などの家畜を襲う害獣とみなされ、乱獲され1936年に絶滅が確認された。
だが、そんなタスマニアタイガーを捉えた!?といわれる動画が2008年に撮影されていた!
問題の動画は、オーストラリアのビクトリア州の農場にて撮影されたものである。敷地内にはカンガルーなどの動物が存在しているのだが、その動物たちの間を一匹の獣が駆け抜けていく様子が捉えられている。
全体的にスマートで、顔は犬ないしは狐に似ている。しかし、尻尾は犬や狐とは違い、細くて鞭のようにしなっている事が解る。撮影者はこの動物に関して、狐よりももっと大きく、犬などよりも首ががっしりして全体的に筋肉質に見えたと証言している。
動画は遠目からカメラのズーム機能で撮影されたものになっているが、撮影者はもしこの動物が本当にタスマニアタイガーだった場合、猛獣なので危害を加えられる可能性があるのではないかと思い、近づけなかったとも証言している。
果たして、この動画に映ってしまった生物は何なのだろう。
オーストラリア大陸に棲息している野生化したイヌ、ディンゴが単に皮膚病などにかかって毛皮が抜けてしまったものではないかという見解もあるが、犬とは骨格や筋肉の付き方が違うという意見もある。
絶滅したと思われていたタスマニアタイガーが今もオーストラリア大陸のどこかで生き延びているとしたら、なんと素敵な事であろうか。
関連動画
THYLACINE SIGHTING – WESTERN VICTORIA 2008
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)