火星から探査機を経由して送られてくる画像には、人面岩を初めとした人工的に造られたとしか思えないような物や、生物にしか見えないようなものの姿が確認される事がある。
有名なところでは「マーズマン」と呼ばれる火星表面で発見された半魚人のような姿だろう。2003年にアメリカのNASAによって打ち上げられ、火星に到達した火星探査機スピリットが2007年に送ってきた映像に映っていたもので、その姿はまるで「岩陰に腰掛け、手招きする」人に似た姿だったのである。
もっとも、こちらは周囲に写っている物体やスピリット本体に比べてはるかに小さいことから、光の加減と風化によって生み出された偶然の産物ではないかとみられている。
そして2012年に火星探査機マーズ・オポチュニティから送られた画像には、より人間に近い姿の影が映っていたのである。写真を見てみると、ぼんやりしているものの、岩の上にたたずむ黒い人間らしき姿が見て取れる。細い二本の腕が伸びており、見ようによっては修道服を着た女性のようだ。
遠方にある岩の方から火星探査機の方に視線を送っているような印象を受けるため、もしかすると探査機の様子を探っていたのでは?とする意見も存在している。
果たして、この火星の人影は何なのだろうか?
この女性のような人影は探査機からの距離で換算してみると大きさは人間より遙かに小さい、数十センチ程度の身長しかないとされている。そこで岩の上に生じた何らかの影が人間らしき姿に見えただけだろうとする意見もあるが、では何が人間そっくりの影を生み出したのかについては不明のままである。
(文:望月歌寿彦 ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)
画像URL
NASA photo: http://mars.jpl.nasa.gov/msl-raw-images/msss/01001/mcam/1001ML0044610000305331D01_DXXX.jpg