未解決事件

現在の神隠しだったのか?いまなお謎の多い「広島県一家失踪事件」

そこにいた人が忽然と姿を消してしまう現象、神隠し。伝説の残る地域は多く、特定の妖怪の仕業等とされる事もある。

平成13年6月4日、広島県世羅郡世羅町にてある一家が忽然と姿を消した。

行方不明になったのはYさん一家4人とペットの愛犬。車がなかったために一家で外出したのかとも考えられたが、免許証や鞄、財布などは家に置かれたままだった。また、台所のテーブルには朝食の用意がされたままだったという。




一家は失踪扱いとなったが、肝心の金銭や身の回りのものは残されたままであるし、借金があったり人間関係で深刻なトラブルを抱えていたという話もなかった。失踪するような原因など誰も抱えておらず、近隣の人や知人も心当たりはなかったという。

翌年の平成14年9月、近くの今丸ダムの湖底からYさんの車が発見され、中から4人の遺体と犬の死体が見つかった。

警察は無理心中を図ったと発表したが、原因になるようなものもなく未だに謎の多い事件となっている。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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