2012年『アイアンスカイ』という映画が日本で公開された。この作品は第二次世界大戦で敗北したナチスドイツが、超科学を駆使して月の裏側に移住、そこで『第四帝国』を築いていたというストーリーであった。

 この『ナチス第四帝国』というモチーフの伝説は様々なバリエーションが語られている。




 最も有名なのは『第四帝国』南米説である。これは1960年にアルゼンチン逮捕されたアドルフ・アイヒマンが裁判において「ナチスの幹部だったマルティン・ボルマンが、ブラジルへ逃亡し、そこで潜伏している」と語ったことから、ブラジル・アマゾンの奥地にナチスが残党を結集しナチスの再建を図っているという伝説が生まれた。

 一説には、ドイツ移民が多いブルメナウ周辺に隠れコロニーがあるのではないかと噂された。

 この南米説には、エレクトロ・ボートによる輸送説が付け加えられていることが多い。1945年、ドイツが連合軍によって包囲されベルリンが陥落しそうになると、エレクトロ・ボートで南米に人員や財宝を移動したとされている。

 このエレクトロ・ボートは、水中でのエンジン始動、バッテリーチャージが可能なうえ、バッテリーが従来の3倍も持続する優れものであり、南米まで気づかれず移動することが可能であった。

 一説には、戦後連合国が、Uボートの数をチェックしたところ、どうしても行方がわからない個体が多数あったとされている。

 また、戦後ドイツ住民登録制度(職業、性別、年齢、家族構成などが詳細に記されている)を元にして、ナチ戦犯の洗い出しにかかった。その結果、驚くべきことに25万人のドイツ人が行方不明になっていたという。

(このUボートや25万人が消えたという話は、無論、都市伝説に過ぎないという指摘もある。特に25万人が行方不明になったのは、ベルリン陥落の際の犠牲者、国外逃亡者とも解釈出来る)




 他にもチリでナチスの残党が、ミニ『第四帝国』を作っていたという話がある。チリのドイツ人居留地『尊厳のコロニー(コロニア・ディグニダッド)』は、ナチの衛生兵だったパウル・シェーファー(84)が君臨している国家内国家だが、このパウル・シェーファーは逮捕されている。

 このミニ国家はチリの独裁者の後援を受けながら存続し、男女が別々に住み、子供は親から引き離され、1930年代のドイツのようなファッションを身にまとっていた。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)

アイアンスカイ




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