【怪談実話】想い川

北関東で実際に起こった、今も心が痛む事件がある。

2004年、ある薬物中毒の親が自分の子供である幼い兄弟を暴走族時代の後輩に預けたところ、その輩は子供たちを川に投げ入れて殺害するという事件があった。




この殺人事件に関する不思議な話を知っている方より、筆者宛にメールを頂いた。その人は奇妙な体験をしたというのだ。

「ある時、幼い兄弟が私の夢の中に立ちました。最初はわからなかったのですが、その兄弟というのはあのときの殺人事件の犠牲者でした。その兄弟が言うには、『僕らが流された川は想い川っていうんだ。その川の意味を調べてよ』と尋ねてくるのです。昨夜で4回目です。私はこういう事はあまり体験したことがなかったのですが、どうにも不思議に思い、山口さんにメールをした次第です」

このようなメールを読者の方から頂き、私は犯罪の現場となった、想い川の由来や伝説を調べた。




すると想い川には、子供の人形やおもちゃなどを流す『型代ながし』の習慣があったという事がわかった。

つまり、想い川は子供が元気で生きていけるように、子供にまとわりつく不浄なモノを流す行事が行われている川なのだ。しかしながら、あまりにも皮肉な話である。そして、その行事は現在でも行われているという。気の毒な事に、彼ら兄弟は子供の不浄を流す川に『人間かたしろ』として流されたことなのだろうか。

馬鹿な親の業を背負い、自分の不幸を背負いながら流されたのだと想うと、私自身も胸がしめつけられた。こういう不幸な子供を作らない責任が、私たち大人にあるのだと痛感した。

(聞き取り&構成 山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)





関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る