都市伝説

「尼崎パンツ男」の元ネタは「変態仮面」ではなかった!?

先日、兵庫県尼崎市内で女性用のパンツをかぶり、早朝の街を自転車で爆走した男性が逮捕された。

男性は、過去2年に渡り日替わりでパンツをかぶり市内を歩き回ったことが判明しており、近隣の住民からの「証拠写真」で御用となった。

男性はパンツをかぶるだけではなく、女性の体を触るなどのわいせつ行為も判明しており余罪を追求されている。

さて「パンツをかぶる」という格好であるが現在、一部の報道では近年実写映画化された『究極!!変態仮面』がワイドショーなどで引き合いに出されることが多い。

約20年前に『週刊少年ジャンプ』で連載された古い漫画だが映画化の際にブームが再熱。現在はLINEアプリが発売されるなどの盛り上がりを見せている。しかし「尼崎パンツ仮面」いわく「俺は『変態仮面』の影響は受けていない」と発言しているという。

実は『変態仮面』より前にパンツをかぶるヒーローは誕生している。『変態仮面』から遡ること10年前『月刊少年ジャンプ』で連載された永井豪の漫画『まぼろしパンティ』である。

もともとは同じ永井豪の『けっこう仮面』のなかの一人物だったのだが、非常に人気が高いためスピンオフ企画として連載。

『けっこう仮面』が懐かしの特撮ドラマ『月光仮面』のパロディであるのに対し、『まぼろしパンティ』は、同じく特撮ドラマの『まぼろし仮面』が元ネタになっている。

主人公が女性という違いはあるにせよ、『まぼろしパンティ』は『けっこう仮面』の中では敵役として登場しているため、『まぼろしパンティ』が元ネタという可能性も否定できない。

もっとも『変態仮面』であっても、または『まぼろしパンティ』でも、だいぶ昔の漫画という点には変わりなく、「尼崎パンツ男」の実年齢(33歳)を考慮すると元ネタと言い切るには証拠が足りないのも事実である。

文:大森エビフライ