先日、ロシア内陸部ウドムルト共和国のカマ川にて、漁師が「怪物のような魚」を釣り上げて話題となっている。
全体的に茶色で顔には深いシワが刻まれており大きな目は青く光っているように見える。また、大きな口からは鋭い牙がはみ出している。漁師らは大きさは約60センチ程度、表面は全体的にヌルヌルしていたという。
そのため「顔はピラニアのようで体はウナギのよう」と表現された。
この魚は地元の漁師が普通にワームを用いた釣りをしていた所、針にかかって捕獲したものだという。漁師によれば、普段このような姿の魚はこの近辺には棲息しておらず、淡水魚の突然変異体か何かではないかとみているようだ。
この魚に関して、2009年に同じロシアはアムール川流域で採取された魚と似ているとの声が上がっている。この魚も非常にグロテスクな外見で鋭い牙を持っており、全体が茶色い等の類似点が存在していた。
この魚の正体に関しては、オオカミウオである可能性が高いと見られている。オオカミウオはオホーツク海やベーリング海の岩礁に棲息するギンポの仲間で、日本でも東北より北の海で捕獲される。鋭い牙を持っているのは貝類や甲殻類を主食としているためで、姿の恐ろしさの割に性質は大人しいとされている。
オオカミウオは海水魚なので、2009年の事例はオホーツク海から汽水域に入ってきたと見られている。しかし今回採取された場所はロシアでも内陸に位置する所である。
ベーリング海から長い距離を遡上してきたとでも言うのだろうか? 今回のケースでは、魚の正体よりも不可解な謎が残ってしまったと言えるかもしれない。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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