以前アトラスにて、恐竜と人間が共存していた証拠として「パラクシー川の足跡化石」や「恐竜土偶」「カブレラ・ストーン」等のオーパーツを紹介させていただいた。
だが、いずれも恐竜と人間の共存を証明するものではないという可能性が高いもの、ないしは誤認であったことが判明しているものとなっている。
しかしながら、中には人間のものと思われる化石が実際に出てきてしまった事例が存在している。アメリカテキサス州グレンローズ郊外にて、中生代白亜期のものと見られる地層から、人間の指らしき化石が発掘されて話題になった。
化石は指の形がそのまま残っており、先端には爪のあとも存在している。サイズは約5センチほど、大きさや形状などから女性のものとみられている。レントゲンで内部を調べてみると、内部には骨と関節のようなものが存在しており、切断すると断面に肉や骨髄など、化石化した違う物質の存在が確認できたという。
果たしてこれは本当に人間のものだったのか?
だが、改めて考えてみてほしい。普通化石と言えば、肉などの腐敗しやすい部分が落ち、骨の部分の成分が置き変わって石のようになったものである。この化石のように、肉や皮膚の部分まで全て石化することはない。
もし人間の指がこのように化石化していたならば、恐竜の化石でも同様の化石が発見されていなければおかしい。
この化石はオフィオモルファやタラシノイデスといった「生痕化石」の一種であると見られている。現在でも海辺などに生息しているスナモグリなどの甲殻類が砂地に作った巣穴に泥などが入り込み、化石になったものの形がたまたま人間の指そっくりになってしまったものと見られている。
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)