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「処刑した人の遺体が使われている可能性がある…」スイスで人体標本展中止





16日、スイスのローザンヌで開催されている人体標本の展覧会が当局判断によって中止されるという事態が起きた。

問題の展覧会は「リアル・ヒューマン・ボディーズ()」と銘打たれたもので、実際の人体の組織や臓器をプラスティネーションという技術を用いて保存し、展示しているもの。オランダやベルギー、スイスの首都ベルンを巡回してきた。

ベルン当局は展覧会の主催者側に、標本の出処に関する証明書や遺族の同意書などを提出するよう要請していたものの、提出がないままだったこともあり、ローザンヌで19日より開催予定だった展覧会の中止を決定したという。




この展覧会についてはかねてよりキリスト教団体「拷問に反対するキリスト教徒行動(Action by Christians Against Torture、ACAT)からの苦情の申し立てがあり、ACAT側は「この展覧会で展示されている標本の中に、中国国内で問題視されている法輪功の信者や他、処刑された受刑者らの遺体が含まれている可能性が高い」と発表している。

この展覧会の標本が「処刑された人の死体などを素材にしているのでは」とする話は都市伝説として以前から囁かれていたものでもあった。特に疑惑の目が向けられていたのは8ヶ月の胎児を抱えた若い妊婦の標本だ。




中国の法律では、妊婦を処刑できないと定められている。また、たとえ事故や病気で亡くなった人のものだったとしても、遺族が遺体を人体標本にすることに同意するとは考えにくい。そこから、この女性は違法収監された法輪功関係者や標本制作工場のあった大連市の薄熙来元市長の愛人のものではないかという噂があった。

薄熙来と内縁関係だったとされる張偉傑はその関係を周囲に話していたが、妊娠8ヶ月の段階で突如失踪。薄熙来夫人の機嫌を損ねたため、母子共々標本にされたのではないかと言われたのだ。

この噂が本当なのかどうかは定かではないが、実際に当局からの要請で中止になったことで信憑性が増してしまったと考える人も多いようだ。

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(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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