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「魔女っ子メグちゃん」お色気満載だったのはキューティーハニーの影響!?

『魔女っ子メグちゃん』は、1974年4月から75年9月まで放送されていたテレビアニメ作品。東映の魔女っ子シリーズの第7作目であり、魔界の次期女王候補であるメグが、修行の一環として人間界で暮らす中、人間の優しさや温かさ、そして家族のきずなの大切さを知っていくというストーリー。

第1作『ひみつのアッコちゃん』以来の1年超放送を行なったほどの人気作であり、また明確なライバルの登場や、おてんばで考えるより先に行動するという、それまでの魔法少女から見ると新しい設定の試みがいくつも盛り込まれた。本作以降、活発で明るい魔法少女主人公が増えていったと言われている。

本作は、他作品に比べて主人公の年齢が少々高かったこともあってか、現在からみてもいわゆる”男性目線のお色気要素”が強い作品としても知られている。作中ではメグの下着姿や入浴シーン、時にはバスト丸出しといった描写がたびたび登場し、女子のみならず男子人気も高かったと言われている。

この傾向は漏れなく主題歌の歌詞にも表れており、「二つの胸のふくらみは何でもできる証拠なの」といった部分を「当時は恥ずかしくて歌えなかった」という人もいたとか。

これがゴールデンタイムに放映されていたというのだから、時代を感じざるを得ない。

この路線になったのには、一つに前番組の『ミラクル少女リミットちゃん』が不人気で終わってしまったことで、大幅な路線変更をせざるを得なかったことにあるという。そして、路線を決定づけさせたのは柵が監督・荒木伸吾の起用にあったようである。

荒木は、1973年に放送された永井豪とダイナミックプロの『キューティーハニー』のデザインを担当した人物。「ハニー」といえば、変身時に一旦全裸になるシーンがあるほか、きわめて過激なお色気描写の多い作品として絶大な人気を博した作品だ。

「ハニー」の成功を見据えた荒木の起用ということもあるが、「メグ」がお色気満載となったのは「ハニー」の系譜にあったためであるとも言えるだろう。「メグ」は「キューティーハニー」の遺伝子を受け継いだわけだ。

この路線変更は結果として大成功のうちに終わったのである。

【参考記事・文献】
https://ryukyuhardcore.hatenablog.com/entry/2019/12/03/013526
https://franky020.hatenablog.com/entry/2017/01/18/093522
https://ameblo.jp/news100814/entry-10846355489.html

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【文 黒蠍けいすけ】

画像『なつかしのヒーロー&ヒロイン ヒット曲集 第1弾 8cmCD 04 魔女っ子メグちゃん「魔女っ子メグちゃん」