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【怪獣都市伝説】ヒッポリト星人 ウルトラ戦士6人抜き達成した恐るべき敵

ヒッポリト星人は、ウルトラシリーズに登場する異星人である。初登場は『ウルトラマンA』。

「宇宙で一番強い生き物」を自称するが、その言葉に違わずエースをはじめとして彼の救援のためにやってきたウルトラ4兄弟を返り討ちに、さらにはウルトラの父ですらも追いつめるといういわばウルトラ戦士6人抜きの実績をおさめており、まさしく”地獄星人”の名に相応しい存在として知られる。

代名詞と言えるヒッポリトカプセルというチート技によって、次々にウルトラ戦士たちがブロンズ像にされていく様は、当時多くの子供たちがトラウマとなったことだろう。ただし、ブロンズ像にされる際にウルトラ兄弟がポーズをとっていたという点については、後年のツッコミ案件となっている。

戦闘に特化した実力と知性も持ち合わせていると言われるヒッポリト星人であるが、その一方で防御力は極端に低いと言われる。作中、とあるタクシー運転手が藪から出てきた超獣(ヒッポリト星人)と衝突してしまい、エース人形を奪われたという証言シーンがあるのだが、そのタクシーには血痕や肉片が多数付着していることが、主人公の北斗星司によって確認された。

つまり、ヒッポリト星人はタクシーに撥ねられてかなり派手な負傷をしていたということだ。もっとも、最後にはメタリウム光線一発であっけなく爆散している。これらを見るに、防御力や耐久力については低いのではないかとも言われている。

だが、忘れてはならないのは彼自身ウルトラ兄弟と連戦していてなおも勝利をおさめていることだ。少なくとも、スタミナは十二分に備わっていたことは間違いない。その一方で、幻影を見破られた際には動揺し感情的に暴れるといった様子から、想定外の事態にめっぽう弱いという性格が読み取れるかもしれない。

因みに、ヒッポリト星人が強奪したというエース人形は、実際にマスダヤから販売された「トーキング ウルトラマンA」という人形であり、背中の紐を引っ張るとランダムに音声が発せられる玩具である。作中では、このエース人形が首を切り離された状態で発見されるのだが、破壊された前後で造形が異なっているという。

微妙な違いというわけではなく、明らかに造形が別物であるものの、作中では同一の人形として扱われているために違和感を覚えた人も多い。これについては、実はヒッポリト星人は少なくとも2体おり、強奪したものと挑発に使用したものとで別々の人形を持っていたという珍説も浮上している。

実際、ヒッポリト星人の武闘派的な振る舞いと、器用に罠にはめる知性的な行動から、画面に登場しているヒッポリト星人は2体のヒッポリト星人が合体したような存在ではないかとするような推測まであるようだ。仮にそうだとすれば、彼が一人だけにもかかわらず「我々」と称していたことにも一応の説明がつくようにも思えてくる。

【参考記事・文献】
https://x.gd/C6IfK
https://www.adamokodawari.com/entry/hipporito
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/3411.html

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【文 イトフゆ】

画像『S.H.Figuarts ヒッポリト星人 全高:約170mm