パワースポット

女人禁制を守るアトス山の修道院

生まれてから死ぬまで一度も「女性」に会ったことがなかった男性がいる。

その人物は19世紀のギリシャに生まれた修道士、ミハイロ・トロトスという人物。彼の母親は生まれて間もなく亡くなったため、母親の顔すら知らなかったという。

その後、彼はギリシャのアトス山の修道院にいる正教会の修道士に養子として育てられることになった。

そもそもアトス山はギリシャ正教会の聖地で、20の修道院や修道小屋によって自治が行われている。そのため現在ではこれらの修道院が共同体となって「アトス自治修道士共和国」を名乗っている。

現在もおよそ2000人の修行僧が中世からのしきたりに沿って、祈りと労働の日々を送っている。

アトス山の修道院では、修道士たちが独身を貫くために女性の立ち入りを禁止する厳しい規則がある。現在もその風習は残っていて、まず外国人の立ち入りは事前の巡礼許可が必要となる。

女性に至ってはアトス山のある半島の崖から500メートル以内に近づいてはいけないと定められており、現在でも女性は半島から離れた沖合の船上から、彼らの様子を見る事しかできない。

またこの禁令は人間だけでなく家畜にも適用されるため、ねずみ取りの猫以外は家畜すらも雄に限定されている。さらに各修道院はいずれも切り立った岩山の上に建っているため、互いの修道院の修道士達が交流する事も難しいようだ。

これらの条件が重なって、一度も修道院の外に出たことのなかったトロトスは結局82年の生涯で一度も生身の女性と会うことも、目にすることすらなかったという。それどころか、人づてに聞いたり、書物を読んで「女性」の存在を知っていただけだったという。

修道院の方は外出を特に禁止してはいないし、必要とあれば山を下りる事も可能だというが、殆どの修道士達はめったに自分の種族する修道院から出て行かないという。トロトスも同様に一度も修道院から出ることはなく、結果として生涯で一度も女性に会うことなく過ごすこととなったようだ。

(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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