スピリチュアル

「魔法陣で生気を吸われた話」

よもぎミントと申します。

スピ詐欺と戦う敏太郎先生に惚れて、1年半ほど前から毎日楽しみに拝聴しています。ただ、怖い話が大の苦手なので、怖そうな内容は明るい時間に聴くことにしています。

さて、そろそろ五月祭の季節なので、私が五月祭で生気を吸われた話をしようと思い、初めてお便り差し上げます。

数年前、ある場所でケルト音楽のイベントがありました。ライブは夜ですが、昼間も春を祝うケルトの遊びをするとのこと。なんだか楽しそうです。

新しい職場で大層疲弊していた私は田舎で羽を伸ばそうと喜んで出かけて行きました。

バンドメンバーの女性はよくこのような催しをするらしく、その女性の指示で到着した人から準備を手伝っていました。

近くの野山を散策しながら花を集めて「五月の乙女」の花冠をつくり、地面に描かれた図形の上に花を並べて「花の迷路」を作ります。花冠も、野の花で描かれた円形の「花の迷路」も、うきうきするような可愛らしさです。

参加者の中からくじ引きで決めた「五月の乙女」に花冠を被せ、同じくくじ引きで決めた「グリーンマン」を全身緑の葉で飾ります。

と言っても普通のTシャツにチノパンの男性、草がまとわりつくような場所はありません。飾る側も人を植物で飾り立てるなど初めてのこと。手近にあったイネ科の植物を結んでみたり編んでみたり、なかなか上手くいかない飾り付けに笑い転げて楽しい時間でした。

草花や水を供えたおもちゃのような祭壇で香を焚きながら、葉のついた枝を水につけて参加者の頭に水滴を降らせて何やら会が始まりました。

まず「五月の乙女」を先頭に、グリーンマンが続き、そのあと参加者が連なって「花の迷路」に入っていきます。円形の迷路は一筆書きになっていて、ぐるぐる回りながら中央にたどり着き、また違う道を通って外に出るようになっていました。

私も列に連なって花の迷路に足を踏み入れました。

半ばほど行列が花の迷路に入ったとき、急に強い風が吹いて草花で描いた迷路が崩れてしまいました。

皆でなんとなく直したものの、正確には直せず、一筆書きであるはずが途中で合流して入口と出口が一緒になり、人もごちゃ混ぜになってうやむやなまま、何となく「花の迷路」は終わりました。

次はメイポールダンスです。たくさんの長いリボンを結びつけた竹の柱を広場に立てて、リボンの端を持ってスキップしながらぐるぐる回ります。

全員が一方向に回るのではなくて、右回りの人、左回りの人、右回りの人、と順番に配置してすれ違っていくのです。すれ違うときに相手の右を通るか、左を通るか、掛け声に合わせて皆で動くと中央の柱にリボンの編み目が出来ていきます。

もう編めないくらいリボンが短くなったらお終いです。

音楽に合わせて交代しながら何度か踊りましたが、その頃から私は急に気持ちが悪くなってきました。

5月でまだ暑くないとはいえ、日差しの中で動きすぎたかもしれないと、日陰に入り水分を摂って休みましたが、どんどん気持ち悪くなって行きます。

身体を起こしているのが辛く、もうとにかく横になって休みたい感じです。

会場の持ち主に相談して、室内のソファで休ませてもらいました。

仕事で疲弊しているのは精神的なことで、肉体面では私はとても丈夫で元氣なのです。病気ひとつしたことがなく、風邪も年に一度ひくかどうか、熱中症も年に一度あるかないかくらいです。

おかしいなと思いながらもとにかく気持ちが悪く、ぐったりして、そのあとの催しも、晩ごはんも、楽しみにしていた夜のライブもすべて参加できずに横になっていました。

翌朝になり、少しマシになって起きあがれるようなりました。

昨日急に消えた私を心配してくれた人たちに事情を話すと、その場にいたエネルギー的な施術が出来る整体師さんが見てくれ、それで憑き物が取れたようにずいぶん楽になりました。

むくむくと「おかしいな」「ヘマをしたな」という思いが湧き上がってきて考えたのですが、昨日の「花の迷路」は魔法陣でした。

実は以前にも英国の魔法学校で修養した人による魔法陣に入ったことがあるのですが、その時は特定の存在に繋がり、感謝を捧げて、メッセージを受け取るというもので、繋がる相手と目的をはっきりさせていました。

そして魔法陣に入る際の注意、安全な誘導も主宰者が気を配っていました。

昨日の「花の迷路」は何に繋がっていたのだろう、、、

あの取り仕切っていた女性は天然っぽく無害そうな見かけだけれど、そう言えば山の暗がりに向かって呼び掛けたりしていた、、、

昨日の「花の迷路」や「メイポールダンス」、何かおかしいことなかった?と尋ねて回ると、私の他にも急に気持ちが悪くなり休んでいた男性が見つかりました。

その人も普段はこのように急に気持ちが悪くなることはなく、変だなぁと思っていたそうです。

そしてエネルギーに敏感な数人は

「そもそも花の迷路に入らなかった」
「上空にかなりやばいものが来てた」
「途中で突風が迷路を崩したのは、土地神が守ってくれた」
「儀式は中断されたから大丈夫」

というのです。

知ってたんなら教えてくれよ〜!ですが、こういうのは自分で見抜けないといけないですね。「ヘマをしたな」と思ったのは、仕事で疲弊していて、真贋を見定める心の余裕がなかったということです。

ただ魔法陣に入った全員が気持ち悪くなった訳ではなく、その時点では何も感じない人も多かったようです。

なぜ私やもう一人の男性が急に具合悪くなったのかはわかりません。夜に帰った人も多かったので、他にも気持ち悪くなった人がいたかもしれません。

熱中症かもしれないし、偶然かもしれません。

それでも何らかの意図があっての魔法陣だと思うのは、後日連絡があり、参加者の男性が撮っていた写真を見返したところ、取り仕切っていた女性の首が飛んでいる写真があったというのです。

明らかに首と胴体が離れた場所に写っている心霊写真だったそうです。エネルギー的にはその時点で土地神さまから処断されていたのでは、と話し合いました。

悪魔に仕える人だったのかな、、、ああやって楽しいお祭りを装いながら、魔法陣で正気を吸い取って悪魔に転送しているのかな、、、

もし風で魔法陣が崩れなかったら、気持ち悪くなるだけで済まずに命も取られていたかもしれません。

その後、メイポールダンスでリボンを柱に編みつけるのも一説には火炙りにする人を縛る仕草なのだと聞きました。映画『ミッドサマー』は怖そうなので観ていませんが、似たような話だったのでしょうか。

行われている五月祭のほとんどは春を喜び祝う良いものだと思うのですが、邪な目的を持った人が取り仕切っている可能性もあります。

意味のわからないシンボルに近づくもんじゃないですね。皆さまもうっかり魔法陣に入らないよう、どうぞお気をつけ下さいませ。

(アトラスラジオ・リスナー投稿 よもぎミントさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

Photo credit: Yvonne L Sweden on VisualHunt