将門の遺跡・七天王塚の霊的システム

 みなさんは“七天王塚“という遺跡を聞いた事はあるだろうか。

 この耳慣れない史跡は、千葉大学医学部の構内と付近に点在しているのだが、ある種の畏怖心を持って地元住民は接している。つまり、現役の霊的システムである。




 各塚の上には、牛頭天王が奉られているのだが、この牛頭天王とはスサノオノミコトの権化だと言われ、医学や薬学の神様として信仰されてきた。近代的な医学の象徴である白亜の建物に混じり、医学の神・牛頭天王=スサノオノミコトが鎮座するシーンは、まさに異世界であり、日本が今も呪術的社会であることを理解させてくれる。ここは、科学と民俗が同居する空間なのだ。

 現在、七天王塚は、大学構内に5箇所、構外に2箇所という構成で配置されており、上空から見ると北斗七星の形をしている。実際に、地図上で配置された地点を線結ぶと、若干形は歪なものの、北斗七星にみえなくもない。香川県の銭形遺跡や、ナスの地上絵のごとく、上空からしか確認できないメッセージ性のある巨大遺跡なのだ。

 かと言って、筆者は「七天王塚は宇宙人がつくった!!」などとファンキーな発言をするつもりはない。あくまで、これは戦国時代、千葉県で隆盛を誇った豪族・千葉一族によって建設された史跡であり、日本の民俗的文化遺産である可能性が高いと思っているのだ。勿論、北斗七星という配置も意図的になされたものである。




 当時、彼ら(千葉一族)は妙見信仰(つまり、北斗七星への崇拝)を持っていた。北の夜空に輝く七つの星に、神の威力を垣間見たのであろう。その呪術的パワーを使用する為に、この7つの塚を居城であった亥鼻城の一角に設置したらしい。なお、この千葉一族は平将門の子孫(傍流だが)であり、将門以来この妙見信仰を続けていたのだ。因みに北辰一刀流の千葉周作も千葉一族の末裔であり、北辰とは北斗七星のことを指す。

 かつて、将門は怨霊・菅原道真の霊威や、北斗七星の呪力などを使い朝廷に霊的な闘いを挑んだ。だが、密教・陰陽道(当時20才前後だった若き安倍晴明も含む)連合軍を擁する朝廷側の、呪術的攻撃により、最後は調伏されてしまった。その将門の怨念の残像ともいえるシステムが現代のこの世に残っているのだ。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©PIXABAY

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