イングランド北部にある北ヨークシャー州にて、黒猫が消えるという事件が発生して地元の人々が不安になっている。
黒猫は8月と9月にかけてクロフト・オン・ティーとダルトン・オン・ティーの二つの村にある飼い主の元から消えたという。いずれも家で可愛がられていた黒猫であり、野外へ出て行ってしまうことは考えられないという。
現地ではハロウィンが迫っている事もあって、魔女が魔法や呪いの儀式のために連れ去ってしまったのではないか、等の噂が出てきている。
黒猫は昔から悪いことや不幸が起きる予兆ではないかと考えられてきた。特に魔女や黒魔術に関する歴史のあった欧州では猫、特に黒猫に対する迷信は強く、14世紀には黒い猫は悪魔の使いとされ、黒死病を撒き散らしたと考えられていた。また16世紀には、欧州で発生した魔女狩りの際に魔女の使いや魔女が変身したものとみなされ、大量の黒猫が殺害されたという。
今でも迷信を信じて黒猫を恐れる人が少なからずいる反面、逆に黒猫を魔術などの儀式に使おうと考える人も存在するという。
果たして、黒猫たちを連れ去っているのは何者なのか。また、今後もハロウィンに向けて黒猫たちが消えていくのか。姿を消した黒猫たちは戻ってくるのか。地元の人々は不安に思っているという。
(加藤史紀 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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