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日本人研究者発見したナスカの地上絵は恐ろしい物だった!?

 2011年1月18日、とんでもない新発見が報道された。

 山形大人文学部の坂井正人教授(47)(専門・アンデス考古学)を中心とする研究グループが世界遺産「ナスカの地上絵」で世界的に知られるナスカ川近くのナスカ台地上で 、人物とみられる二つの地上絵を目視にて発見し、ペルー文化庁に報告した。

 この地上絵は、縦9メートル、横8.5メートルのサイズと、縦13メートル、横7メートルであり、デフォルメされた人間の姿が二人描かれたものとなっている。




 紀元前400~同200年に描かれたとみられているが、絵柄のコミカルさとは裏腹に、恐ろしい説が存在しているのだ。地上絵をよく見ると、片方の人間の首が胴体から離れている。このことから一説には、罪人(生贄?儀礼行為?)の首をはねている様子を描いたのではないかと言われているのだ。南米の古代文明では、時折生け贄を要求する血なまぐさい儀式が存在した。

 この地上絵もそんな儀式を描いたものだったのだろうか。

 日本人の手により新たな地上絵が発見されるのは嬉しい限りだが、「ナスカの地上絵」が今、消滅の危機に直面している。付近に無断で住み着いた住民たちが飼育し始めた豚によってかき消されつつあるのだ。

 また、ごくまれに取材許可を得ず人が立ち入り、踏み荒らしてしまうという例も報告されている。ナスカの地上絵は地上に鋤で引いたようなごく浅いもので、その両脇に石などを並べて強調しているもののため、些細な刺激で消えてしまったりすることもあり得るのだ。

 そのため、有名な地上絵の近くに立ち入る際は許可を取り、専用のサンダルを履く必要があるのだが、それを知らずに立ち入ってしまう人も少なからず存在しているのだという。世界遺産が現代人によって消されるなどあってはならない出来事だ。




 なお、日本版ナスカの地上絵と呼ばれているのが「銭形(ぜにがた)」である。

 これは江戸時代の通貨・寛永通宝の巨大砂絵であり、殿様を楽しませるために江戸時代家臣や庶民たちによって造られたと言われている。香川県観音寺(かんおんじ)市には、今も観光の目玉として「銭形」が残されている。こちらも時代を経れば謎の地上絵になってしまうのだろうか。

関連動画
銭形砂絵(寛永通宝) 《香川県》

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)


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